戦闘を開始した
「・・・・行こうか」
犠牲者達に黙祷を捧げた後で振り返り同じように黙祷を捧げている皆にそう声を掛けると全員が私の言葉に頷く。
「4階は本当に厄介だから気を引き締めよう」
犠牲者を見ている以上私達でも危険だと思って行動した方が良いからね。
「んじゃ4階へ行くよ」
私達は4階への階段を降りて行く。
4階に降りると闇夜に雨・・・【大いなる平原】で苦労した4階がそのまま【大いなる大地】で私達を出迎えた。
「やっぱりここに来たくはないね」
もう此処はクリアしたから来る事は無いと思ってたけど・・・まさか来ることになるとは!!
「今日は一階で能力の確認をする為に来ただけだから専用防具は持ってきてないんだよねぇ」
まあ専用防具って言っても雨を弾く布で作ったフード付きのローブを着るだけなんだけどね。
「まあ仕方ないとはいえ雨に打たれるのは気が滅入りますね」
ルナも同じ気持ちなのか珍しく貌をしかめている。
「エミリア様の美しいお体がずぶぬれになってしまいます」
顔を顰めたままルナがそう口にするのを聞き驚き慌てる。
「ちょ!私美しくなんかないよ?」
ルナの言葉にそうツッコむと他の人達は何故か視線を逸らす。
「サッサとこの階を進んで5階へ行こう、皆油断はしないように」
アイアがそう口にし歩きだしたので私達は3階で決めた編成で進みはじめる。
「この階での集団戦がここまで厄介だとは思わなかった」
【大いなる平原】や【大いなる大地】の4階で襲ってくる魔物は一匹で襲ってくるのだが今は10匹から15匹の間の数で襲ってくるので厄介だった。
「最初の一匹が厄介だね」
雨が降っているから音が雨音でかき消されるし闇夜と雨のせいでだから発見が遅れる、最初の一匹が来ればあとはどうとでもなるけどそれまでの戦闘の緊張感が桁違いだ。
「でも進むしかないね・・行くよ」
それから私達は進みながら魔物と戦い・・・そして5階へと降りられる階段へと着いた。
「遭遇しなかっただけかもしれないけどこの階には他の探索者はいなかったね」
4階に降りてくる階段から5階に降りられる階段までの間の距離を歩いたけど他の探索者とは遭遇しなかった・・・犠牲者も含めて・・・ね!!
「まあ3階も初心者には不人気なんだが4階は更に不人気だから今日は来る奴がいなかったんだろうさ」
アイアが肩を竦めながらそう口にしたのを聞き納得してしまった。
「確かにここは好き好んでくる場所じゃないよね」
私だって今回みたいな事が起きなければ絶対に来ない場所だからね!!と思いながら5階に降りて10分ほど休憩をし私達は5階の階層ボスと戦うべく目の前の豪華な扉を開ける。
「さて・・・5階の階層ボスはどうなってるのかな?」
4階までの魔物の多さを見る限りいつも通りのスピードドッグの群れとフォレストウルフって訳じゃないと思うんだよね。
「・・・あ!やっぱり」
私の視線の先にはフォレストウルフの群れが私達が入るのを待ち構えるかのように戦闘態勢で私達を睨みながら唸っている。
「数が多いから油断はしないように」
私達はその言葉を合図にフォレストウルフの群れとの戦闘を開始した。
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