私は黙ってその話を聞く
ケーシーさんの言葉に私は驚いたけどすぐに立ち直り微笑む。
「ここじゃ他の人達の迷惑になるから別の場所で話をしよう」
今の時間帯は他の探索者達も依頼を受ける為にギルドに集まっている。
そんな中で立ち話をしているのは他の探索者にとって迷惑でしかないからね!
「ライオ、その依頼書戻しておいて」
「わかった」
ライオは手にした依頼書を依頼ボードに戻して私達の所に戻って来た。
「んじゃゆっくり座れる場所で話をしよう」
私達はそのままギルドを出て吸われる場所を求めて歩き出した。
「ここにしよう」
私が向かった先はお気に入りの店である【アンセル】。
この店は探索者がよく通う店だからか早くから店を開けているし料理も美味しいのでよく通うようになったのだ。
「あら?エミリア嬢ちゃんじゃない」
店に入ると高齢のお姉様であるミオラさんが私を見て微笑みながらそう声を掛けて来た。
「こんにちはミオラさん、5人なんだけど大丈夫?」
私がそう言うとミオラさんが苦笑する。
「大丈夫に決まってるでしょ?うちは食い物屋で来たお客に料理を出す・・・・そう言う店だよ」
「確かにそうだね」
ミオラさんの言葉に頷き席に着く。
私、ルナ、ライオが並んで座り向かい側にアイアさんとケーシーさんが座るとミオラさんが席までやってきたので私はミオラさんに視線を向けて微笑む。
「取りあえず・・ヤードを人数分お願いします」
流石に話し合いをするのに食べ物を頼むのはどうかと思い、3種類のフルーツを絞り合わせたその後に混ぜて味を整えたジュースを頼みミオラさんが奥に入って行くのを見た後に正面の2人に視線をむける。
「それじゃあ話を聞くよ・・・ギルドでのあの言葉はどういう事?」
『パーティーに入れてくれ』って言って来たけど私達【仲良し3人組】・・・じゃなくて【自由の翼】に入りたいって事だよね?と思いながらそう口にするとアイアさんが真剣な顔頷く。
「俺達2人をパーティーに入れて欲しい」
私はその言葉に首を傾げる。
「今まで2人で探索者としてやってきたのに何でまた?」
ガドで『腐毒摂取症』にかかった人達の治療をしている時に仲良くなりいろんな話をした時に2人で組んでやってると聞いた記憶があるんだけど?と思っていると今度はケーシーさんが口を開く。
「ええ、でも2人での活動に限界を感じ始めてたの・・それで暫くた現場を離れてどうするか考えようと思って両親に会いにいったらあんな事になって・・・・そしてその時に貴女達に会った」
私は黙ってその話を聞く。
「貴女達はガドの人達を助けてくれた上にお金もとらずに去って行った・・・・その後に兄と話したのよ今後の話をね。話をして出した結論が仲間を増やす事・・それも信用の出来る人と」
その言葉と共に2人の私を見る目に力が入ったのが分かる。
「それが私達だと?会って数日の人間を何でそこまで信用できるの?」
私がガドに滞在した日数は3日間だ、それだけで私達をそこまで信用できるとは思えないんだけど?と思っていると正面の2人アイアさんとケーシーさんが呆れた顔になり何故か私の隣にいるライオとルナまが深い溜息をついた。
え?私変な事言った?
【読者の皆様へお願い】
作品を読んで『面白かった』や『更新がんばってるな』と思われた方は下にある【☆☆☆☆☆】からポイントを入れて応援して頂けると嬉しいです。
とても励みになりますので、よろしくお願いします。




