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お嬢様は満を持して家出する   ~家の為に我慢しろ?絶対に嫌です!!~  作者: 日の丸


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閑話 来るべくして来た罰

俺が廃嫡されてから2週間・・・俺の乗った馬車は地方のメッサという街へと向かっていた。


「おい!腹が減ったぞ食事をよこせ」


馬車に揺られながら進んでいたら腹が減ったので御者席に座る爺にそう声を掛ける・・・が爺は返事をせずに馬車を走らせる。


「おい!聞こえなかったのかジジイ!!腹が減ったと言ったであろう!!」


もう一度叫ぶとジジイが御者席の後に取り付けられてる小さな窓からこっちを覗き込む。


「さっき喰ったでしょ?」


「あれで足りるか!!しかも干し肉だけとか・・・俺を誰だと思ってる!!ルシーラ家の者だぞ!!」


「はいはい・・・ですが飯はありません計画的に食べないと食料がもちませんから」


ジジイはそう言った後に前を向き何の反応もしなくなった。


「くそっ!!」


王都を出て3週間3つの街に寄ったがどの街でもボロボロの宿に泊まり最低限の食事・・・何なの負だこの仕打ちは!!伯爵家の人間にする者ではないだろう!ああ思い出しただけでイライラする!!

そう思いながら扉に取り付けられた窓から外を見ていると景色が止まる。


「む?もう着いたのか?」


そう思って御者席にそう声を掛けると返事か帰ってこないので俺は小さな小窓を覗き込む。


「ひっ!」


小窓から見たら血まみれの首を失ったジジイ・・・御者が倒れてるのが見えたのだ。

余りの光景に悲鳴を上げてしまった後に『ゴン!!』という激しい音が馬車のドアからし俺は身をすくませる。


「何だ?何が起きてる?」


そう口にしている間に『ゴガン!!』という激しい音と共に扉が破壊され豚の顔をした魔物・・・オークが馬車の中を覗き込んできた。


「ひっ!」


俺はとっさに反対側の扉を開けて外へと出てすぐに足を止める。


「あああああ」


外に出てすぐに口から出たのは絶望の言葉・・・・俺の目の前にオークが3匹立っていたのだ。


その後すぐに俺は死にたくない一心で周囲を見渡しオークが4匹しかいないことを確認しオークがいない方へと走り出す。


「くそっ!何で俺がこんな目に合うんだ!!」


そう叫びながら走り出し後ろをチラッと見ると俺を追いかけて4匹のオークが俺目がけて走ってくる。


「待て!俺を誰だと思ってる!!やめろ!!」


俺が走るよりも早く走り俺に向かいこん棒を振りかぶって来るオークを見ながらそう口にした。


「がべっ」


こん棒での横殴りをもろに受けて変な悲鳴を上げなら吹き飛ばされ転がり俺は痛みに顔をしかめる。


「痛い痛い痛い痛い!何でもするからやめてくれ!!なあ?」


転がりながらそう口にし見上げるとオークが俺目がけてこん棒を振り下ろすのが見え・・・・俺の視界は真っ黒になった。






「何?フトマルがメッサに来ていないだと?」


執務室で書類仕事をしているとオリアンが入って来て真剣な顔でそう口にしてきたのを聞き手を止める。


「はいフトマル様が王都を出て2月・・・メッサの館から『未だに来ていないのですがどうしたのですか』との連絡がありました」


その言葉に俺は少し考えオリアンに視線をむける。


「どう思う?」


「恐らくは盗賊か魔物にやられたかと」


俺もその可能性が高いと感じている。


「一度調査させておけ、原因を知りたい」


「畏まりました」


オリアンが部屋を出て行くのを見送った後に俺は深い溜息をつく。


「妻にはどう説明したものか・・・」


この頃は頭の痛い問題ばかりで気が滅入る。


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