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お嬢様は満を持して家出する   ~家の為に我慢しろ?絶対に嫌です!!~  作者: 日の丸


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閑話 もう一つの終焉の始まり

執務室で書類仕事をしているとノック音が聞こえたので手を止める。


「入れ」


俺がそう口にすると扉が開きオリアンが部屋の中へと入って来た。


「ただいま帰りました」


「うむ」


俺がそう返事をするとオリアンが目の前まで歩いてきて足を止めて口を開く。


「ボンヨー殿に全て伝えて参りました」


「ご苦労、で?」


そう促すとオリアンが話を続ける。


「『無理だ』と言って来ましたが無視しました、一週間で出て行くようにと伝えロードル家をあとにしましたけど・・・もう何を言う気力も無さそうでした」


「であろうな」


いきなり全財産を奪われればそうなる・・・まあ奪うのではなく返してもらっただけなのだが。


「では予定通りにロードル家保有の財はルシーラ家が受け取る、ロードル家が運営している商会はルシーラ家傘下の商会となるが商会の経営陣・・・会長と副会長はルシーラ家から信用のある者に着かせろ」


「御意」


これでロードル家との事は終わりだな。


「む?何か言いたい事があるのか?」


オリアンが何かを言いたそうにしているのを感じそう聞くとオリアンが真剣な顔で口を開く。


「フトマル様の事です、あの御方がルーファ嬢との婚姻が無くなった事でかなり荒れております」


「・・・そうか」


上2人が優秀だったからフトマルは自由にさせていたのだがそれがいけなかったと今になって思う。

だが時間は戻せないし教育し直すにしても時間が掛かる・・・どうしたものか。


「フトマルには相手を探していると伝えておけ」


「わかりました、ですが・・」


「何かあったのか?」


フトマルに関しては何の報告も受けてないが?と思っているとオリアンが躊躇うように視線を彷徨わせた後に話を続ける。


「1週間後に行われる貴族の子供達だけで集まるお茶会の事を耳にしたらしく」


その言葉に俺は深い溜息をつく。


「フトマルは礼儀作法に関してはどうなのだ?」


俺の言葉にオリアンが真剣な顔で首を左右に振る。


「なら行かせるな、我がルシーラ家の恥になる」


数分前に教育に関して後悔したのにまた後悔する事なるとは思わなかった。

親として失格なのは分かってるが溜息しか出ない。


「畏まりました・・・では失礼します」


オリアンが一礼した後にそう言って出て行こうとするのを見て俺は一つ思い出す。


「待て・・・ルーファ嬢の探索はどうなってる?」


ルーファ嬢が家を出て3週間が経つ、そろそろ足取りだけでも見つけられるはずだ。

そう思いオリアンに聞くとオリアンが困った顔で頭を下げる


「申し訳ありません・・・未だに足取りが追えません」


その言葉に俺は驚き固まる。


「ルシーラ家の情報網をもっても判らぬのか?」


俺の言葉にオリアンが真剣な顔で頷く。


「かなり入念に準備をしていたのでしょう・・・家出当日からの足取りがサッパリなのです、王都の入場門の開く時間は6時・・・ですがそれからルーファ嬢が出てい行った様子が無いのを始として近隣の街にも目撃者がおらず」


流石はロードルの才女・・・・という事か。


「引き続き探索は続けろ、もし見つけても手荒な事は一切するなと厳命しておいてくれ」


「畏まりました、では」


俺はオリアンが部屋を出て行く姿を見送った後に深い溜息をついた。

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