レイラさんに会うとは思わなかった
宿でゆっくりと過ごして疲れを癒した次の日私達は街を探索する為に宿を出た。
「やっぱり賑わってるね」
私達が宿を出た時間は昼前なんだけどかなりの人達が街の中を行き来している。
「そうですね、探索者がかなりいますがそれ以外にも人がいる・・・・やはりダンジョンの恩恵は凄いという事なのでしょう」
ダンジョンは危険な場所ではあるが様々な資源の宝庫でもある。
食材、鉱石、薬の素材・・・・そして魔物を倒してその魔物自身の体を素材として利用する・・・それを求めて商人が探索者協会に依頼をし探索者がそれを受けてダンジョンに入る・・・これが今のダンジョン経済の仕組みだ。
「まあ私達も探索者なのだからアンセルフィディアに来て正解かもね」
こんなに賑わってる街なのだから食べる事に困るという事は無くなるだろう、そう思いそう言ったらライオが真剣な顔で頷く。
「ああ、だがそのぶん危険もある」
んん?どういう事?と首を傾げるとライオが話を続ける。
「人が多く集まるって事は犯罪も増える・・・ましてやお嬢は美女の部類に入る・・気をつけた方が良い」
は?
「え?私そんなに美人ってほどじゃないよ?普通でしょ?」
ん?何で3人供驚いてるの?え?
「ルナ」
「ええ・・私達がしっかりとしないといけませんね」
何でライオとルナで頷き合ってるの?ねえ?
「エミリアお姉ちゃん」
私鵜を見上げ右手を握りながらアリスがそう声を掛けて来たので視線を向けるとアリスが真剣な顔で私を見上げならが口を開く。
「お姉ちゃんは美人さんだよ?とても綺麗なの!」
ああ・・・うちの妹はかわいいなぁ・・・可愛い妹にそう言われると滅茶苦茶嬉しい!!
「ありがとうアリス!そう言ってくれて嬉しよ」
そう言ってアリスを抱きしめたら何故かあきれ顔のライオが深い溜息をついた。
「お嬢・・・・・まあいい・・・ここでそんな事をやってるのは周囲の人に迷惑になりますからそろそろ行きましょう」
・・・・あ!確かに宿の前でやる事じゃなかったね!!
「そうだね、んじゃ行こうか!!」
私はアリスの手を引き街の中を見て回る為に歩き出した。
アンセルフィディアはヴォルスの王都ほどではなけどかなりの店が並び品揃えも凄いものだった。
「うん、これなら不便な事は起きないだろうね」
アンセルフィディアにいれば大抵の物は買える、安心してすごせそうだ。
「お腹がすいたから何処か店に入ろう」
街を見て回りとっくにお昼の時間はすぎて食事処は空いてるはずだしと思って周囲を見渡して一軒の店を見つけた。
「あそこにしよう」
私が見つけた店は入口の脇に【アンセル】と看板が取り付けられた店でいい匂いが漂ってくる場所だった。
「いらっしゃい」
店に入ると50代のおば様が出迎えてくれて声を掛けてきてくれたので私は一礼しおば様に微笑む。
「4人なんだけど大丈夫?」
「もちろん、好きな場所に座りな」
「うん」
私がそう言って店の中を進もうとした所で効いた覚えのある声が私にかけられた。
「あれ?エミリア?」
そう声を掛けらた方向・・・店の右側の仕切りの脇からこっちを見ている女性・・・・レイラさんだった
。
「レイラさん?」
私がそう言うとレイラさんが右手をヒラヒラさせて微笑む。
「ここで食事?私達もついさっき来たばかりだから一緒に食べない?」
まさか此処でレイラさんに会うとは思わなかった。
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