楽しみにしてるよ
握手をした後にブレイクさんが真剣な顔になり口を開く。
「それでお礼金なのですが一度【ロウ商会】にいらしてくれませんか?レイラさん達への依頼料はギルドを通した依頼だったのでギルドにもうお金を渡しているのですが、貴女達はギルドを通していないでの【ロウ商会】でお渡ししたいのです」
・・そう言えばブレイクさん依頼料を払うって言ってたっけ・・・まあ貰えるならもらっておこう。
「わかりました」
それから私達はアンセルフィディアに入り入場門をくぐって邪魔にならない端のほうに移動してブレイクさんがレイラさん達に視線を向けて微笑む。
「【ウルサス】の皆さん本当にありがとうございました、貴女達のお陰で今回も無事にアンセルフィディアにつく事が出来ました、依頼料はギルドに払ってありますので受け取ってください、また頼むことになると思いますのでその時はよろしくお願いします」
ブレイクさんがそう言うと【ウルサス】の皆は頷きレイラさんが口を開く。
「その時はよろしくね、それと前から言ってるけど連絡が取れない時はダンジョンに潜ってる時だからその時は他の探索者を雇ってね」
「ええ。心得ております、では」
「お疲れ様ブレイクさん」
レイラさんとブレイクさんが握手をしながら会話し、話し終わったレイラさんが私に視線をむける。
「またねエミリア、ここで暫く過ごすんならまた会う事になるから一緒に食事でもしましょう」
「うん、楽しみにしてるよ」
「それじゃあね」
会話を終えてレイラさん達は街の中へと歩いて行きそれを見送ったブレイクさんが私に視線を向ける。
「では【ロウ商会】に行きましょう」
「うん・・・あ!」
ある事に気が付きブレイクさんに視線を向ける。
「ブレイクさん、馬車を預ける所を教えてほしい」
こんな人々の行き交いが多い場所での馬車の移動は危なすぎるから馬車を預けて歩いた方が良いと思いそう聞くとブレイクさんが微笑む。
「私共の馬車に着いて来て下さい【ロウ商会】の馬車置き場をお貸ししますので」
「わかりました、って事でライオ」
「わかった」
ライオが頷き私達は馬車に乗り込み、先に進んで行くブレイクさんが乗る馬車を追いかけるようにゆっくりと進んで行く。
街に入って10分もしないうちに馬車が止まり前の馬車から御者さんんが降りて来てこっちに向かって来てライオを見て何かを話してから戻って行った。
「なんだって?」
馬車の中からそれを見ていたけど聞こえなかったのでライオにそう聞くとライオが皆を前に話しだす。
「あそこの脇道の先に馬車置き場があるそうです」
「どうやらここら辺に【ロウ商会】があるみたいだね・・どこだろう・・・ってこれ?」
呟きながら馬車に取り付けられた窓を開けて周辺を見てみたら正面に立つ建物・・・3階建てのかなり立派な建物に【ロウ商会】の看板が取り付けられていた。
「予想より大きいんだけど」
そう呟くとルナがその建物を見て真剣な顔で口を開く。
「探索者達の出入りが多いですね・・・探索者向けの商会なのでしょう」
確かに建物に出入りする人の多くは探索者っぽい人達が多いね。
と考えていたら馬車が走り出し脇道へと入って行き・・・私達は馬車を止めて馬車を降りる。
「かなりの数の馬車があるね」
私達が止めた場所には先に止められている馬車が12台止まっていた。
「お兄さん達ここは【ロウ商会】の専用の馬車置き場だよ?」
少し離れた場所にある小屋から小柄な男性がやって来てそう声を掛けて来たのでライオが私の前に立ち口を開く。
「ブレイクさんから此処に停めろと言われたのだが」
ライオの言葉に小柄の男性が微笑みながら頷く。
「ブレイク様から?ならこのままでいい、ついでに馬の世話もしておく」
ん?ブレイク様?ブレイクさんって偉い人だったの?と思いながら小柄な男性に馬車を任せて私達はさっき見た【ロウ商会】へと向かい歩いて行く。
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