見た目にはとても危ない景色が繰り広げられた
アリスの今後の事を考える前に私達はアンセルフィディアに行く必要がある。
「でもまずは無事にアンセルフィディアに行く事だね」
魔物に襲われる事もあるけどこの辺には盗賊もいるらしいからね油断は出ない。
「んじゃまずは・・・・ゴブリン共の始末だね」
私は地面に転がっているゴブリンの死体を見ながらそいう言うとライオが頷く。
「このまま放置してたら血の匂いで他の魔物を呼ぶことになるから早々に埋めてしまおう」
3人で頑張ってゴブリンを埋めてその後に野営の準備を再開し私達はその夜見張りを交代しながら夜を明かした。
それから1週間魔物との戦闘は2回ほどあったが盗賊と遭遇する事は無くアンセルフィディアへと向かい馬車は進んでいた。
「お嬢」
ボケーっと変わりゆく景色を眺めていたら御者席にいるライオがそう声を掛けて来た。
「どうしたのライオ?」
馬車は止まってないから緊急ではないと思うんだけど何かな?
「少し離れた場所に馬車が止まってる・・・それに戦闘しているみたいだ・・どうする?」
私はそれを聞き扉を開けて降りる事無く前を見る。
確かに馬車が止まっていて探索者風の人が4人と盗賊風の人が8人切り結んでいるのが見える。
「で?どうする?何か盗賊のほうがおしてるが」
私はそれを聞き振り返り馬車にいるアリスに視線を向ける。
「アリスはそのまま馬車の中にいて、出てきちゃだめだよ?」
もし盗賊が逃げる時にアリスが見えたらきっとい攫ったり人質にする可能性があるからね。
「私達は助けに行きます」
闘ってる人達を見ながらそう言うとライオとルナが頷く。
「行こう」
私達は盗賊に襲われていると思われる馬車に向かって走り出す。
「そこの人!!もしかしなくても盗賊に襲われてる?」
御者席で剣を構ている男性にそう声を掛けるとその男性が真剣な顔で頷く。
「その通りだ!出来れば手助けして欲しい!!」
「手助けする!!」
男性の言葉に私は即答し一番近くにいる盗賊の足にブンブンちゃんを叩き込む。
「へ?うぎゃぁぁぁぁぁ!!」
足が変な方に曲がり地面で転がりながら悲鳴を上げている盗賊の顎を蹴り上げて意識を刈り取り次の相手へと向き直る。
私が1人倒した間にライオは3人の盗賊を切り倒し残り4人となり不利になったと理解し背を向けて逃げ始め・・・悲鳴を上げて倒れた。
背を向けて逃げ出した盗賊の1人はルナが追い付き首を掻き切り、残り3人は逃げて行く先で待ち受けていた手助けする前から戦っていた探索者に切り伏せられたのだ。
「手助けしてくれて助かった」
今まで盗賊と戦っていた女性探索者の一人がそう言うながら私に近いて来たので私は首を左右に振る。
「気にしなくていいよ、さて・・・と」
私は女性探索者に返事をした後に踵を返し倒れている盗賊・・・勿論私達の倒した盗賊に向かい盗賊の懐を漁りだす。
「お嬢・・・またですか」
ライオが溜息をつきながらそう言って来たので私は漁りながら頷く。
「こいつ等は奪う為に襲ってきたんだ、奪われても文句は言えないでしょ?」
ルナも私と一緒に漁り始めた所でさっき声を掛けて来た女性探索者が笑い出した。
「その考えはなかった!!確かにその通りだ!!」
そう言いながら自分の倒した盗賊の所に歩いて行き女性探索者も漁りだし・・・女性探索者の仲間の女性探索者達も同じように漁りだす・・・見た目にはとても危ない景色が繰り広げられた。
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