慢心なんか出来る訳がない
広い草原を進んでいるといきなりライオに肩を掴まれた。
「ん?どうしたのライオ?」
肩を掴まれた事で足を止める事となりライオに視線を向けてそう言うとライオが前を見たまま口を開く。
「あの草むらに魔物がいる」
小声でそう言ってきたので私はブンブンちゃんを構える。
そして私とルナが構えたのを見たライオが足元の石を拾い上げて草むらに投げ込みライオが投げた石が草むらに落ちた瞬間何かが私達に向かって飛び出してきたので私はそれを避けた後にブンブンちゃんで打ち返した。
「ビギッ」
と変な悲鳴を上げて吹き飛んでいき地面に落ちて動かなくなった。
「まだ警戒はしてて」
ライオの言葉に私とルナが武器を構えたまま周囲の警戒をする。
「・・・大丈夫みたいだ」
ライオがそう言いながら私が打ち返した物に視線を向けたので私も見てみると70cmはあるホーンラビットが転がっていた。
「ダンジョンでの初戦果ですねお嬢」
その言葉に私は苦笑する。
「夢中になって打ち返したから何だったのか分からなかったよ」
いきなり私達に向かって襲い掛かって来るんだもん、確認するより先に体が動いた感じだった。
「それはいい事ですよ、お嬢も戦いに慣れて来てる証拠です、でも慢心はしないでください」
その言葉に頷く。
「私より強い人間が目の前に2人いるんだよ?慢心なんか出来る訳がない」
ライオとルナは間違いなく私よりも強い、そんな2人を見てるのに慢心なんかできる訳ないじゃん!!
「お嬢だって強いですよ。では進みましょう」
ライオがホーンラビットを倒した魔物を入れる為の袋に入れて立ち上がり私に視線を向けてそう言って来たので私は頷き歩こうとして足を止める。
「ライオ」
私はライオの名を呼びながらブンブンちゃんを使い少し先の草むらを指すとライオが頷き足元の石を拾い上げて私が指した草むらに石をお投げ込む。
「やっぱり」
草むらの中に石が落ちた瞬間草むらの中からかなり大きめの蛇型の魔物が出て来て私達に向かって来た。
「ここは私が」
ルナがそう言いながら私達に向かってくる蛇型の魔物・・・・ポイズンスネークへと走り出しすれ違い様首を刎ねる。
「怪我はない?」
戦闘が終りポイズンスネークの亡骸を見下ろすルナにそう声を掛けるとルナが微笑んで頷く。
「これくらいの魔物なら問題はありません」
ライオはその言葉を聞きながらポイズンスネークもホーンラビットを入れた袋に入れる。
「進みましょう」
あたし達は周囲を警戒しながら進む。
「本当にあるんだね」
私の目の前には下へと繋がる階段・・・・・・・つまりは2階へと行ける階段な訳だ
青空の下に広がるこの広大な草原のはずなのに下の階へと繋がる階段・・・・何とも不思議な組み合わせだ。
「行きましょうお嬢」
ライオの言葉に頷き私達は下へ階段を降り始めた。
「今度は夕方だ」
階段を降りてすぐに一階との違いが分かった、それが空の色が・・・夕方になっていた。
「でも広い草原は変わらないんだね」
ダンジョンによっては階層ごとに世界が変わる所もあるらしい。
「って事は次の階は夜って事になるのかな?」
私がそう呟くっとライオが真剣な顔で頷く。
「その可能性はありますね、我々が集めた情報は魔物の情報ばかりでしたから何とも言えませんが」
だよね!でも一階では朝ぽくって2階では夕方、なら3階は夜の可能性が高いよね!!
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