【大いなる草原】を進み始める
それから20分位進んだ所で一緒に馬車に乗っている女性が『こんにちは』と声を掛けて来た。
「こんにちは」
と返すと声を掛けて来た女性が話を続ける。
「初めて見る顔だけどもしかしてオリオに最近来たの?」
「うん、昨日着いたばかりだよ、私達はダンジョンに入った事が無いから少し見てみようと思って今日向ってるの」
そう答えると女性が真剣な顔になり頷くと更に話を続ける。
「なら幾つか教えておくわ【大いなる草原】で気をつけなきゃいけないのは草むらね、草むらに隠れているポイズンスネークが厄介なの、待ち伏せ型の魔物で初見で襲われる人が多いわ」
待ち伏せ型の魔物・・・しかも毒持ちとか厄介でしかないね!!
「教えてくれてありがとう」
私がそう言うと女性が首を左右に振る。
「私達も探索者になりたての頃にこうやって教えてもらったのよ、私はそれをしただけだから・・・・それにこう言った情報は皆で共有すべき事よ」
確かにそうかもしれないけどそう思ってもそれをできる人間少ないと思う、この人はとてもいい人なんだろうね。
「私はエミリアです、それとこの子はルナ・・そしてこの男性がライオです」
私が自己紹介をすると声を掛けてきた女性がハッとなった顔におった後に苦笑する。
「自己紹介してなかったわね、私はラディア、それと隣にいるのが私の仲間のオリディアよ、よろしくね」
ラディアさんがオリディアさんの事を紹介をした時にオリディアさんがニコニコしながら小さく手を振って来た。
「私達はヴォルスから来たんだ、本当の行先はアンセルフィディアなんだけどさっきも言ったように私達はダンジョンに入った事が無いんだ、だから少し覗いてみようって事で【大いなる草原】に行こうって事になった」
行こうって事になったって言うか私が行きたいって言ったんだけどね!!と思いながらそう説明するとラディアさんが納得したように頷く。
「アンセルフィディアに行くのはいいと思うわ、それとその前に他のダンジョンで慣れるって行動もね、ダンジョンって常識は通用しない所だから」
そう・・・ダンジョンってのはとても不思議な場所らしい。
ダンジョンは様々な場所に存在しダンジョン内は別世界と言われるほどの不思議空間で、岩山に入口があるダンジョンに入ってみたらダンジョン内は平原だった!とか火山地帯だった!!とかどうやってそうなってるのかが解明されてないのだ、しかも入口は同じような作りでも中は違うって感じで同じダンジョンは存在せずそれも研究者の中では様々な見解が出ている。
「うん事前に調べて来たけど気を引き締めて行くよ」
ラディアさんの言葉にそう言うとラディアさんとオリディアさんが微笑んだ後に頷く。
「その考え方はとてもいいと思うわ、私達も【大いなる草原】に行くけど別の同じフロアに行く事になるわ・・・頑張ってね」
「うん。この2人と頑張る」
私だけだったら怖がってたかもしれないけどライオとルナが居ればそんなに怖くはない、勿論ゆだんとかはしていないよ?ただ2人がいればなんとかなる!と思ってるだけだ。
それからダンジョンに着くまでラディアさん達と色んな事を話して過ごしオリオを出てから一時間後・・・・私達は目的地である【大いなる草原】の入口に着いた。
入口の見た目は洞穴にしか見えないけど此処が【大いなる草原】の入り口らしい。
「それじゃあ本当に気をつけてねエミリア」
ラディアさんがそう言った後に武器を手に洞穴に入って行ったのを見送ったあ後に私はライオとルナに視線を向ける。
「それじゃあ私達も行こう、5階まで進んだら戻る・・・いいね?」
私の言葉に2人が頷いたのを見て私はブンブンちゃんを握りしめて洞穴へと入った。
「うわぁ・・・・」
中に入って5分もしないうちに太陽に照らされたどこまでも続く草原が目の前に現れた。
「話しでは聞いていたけど見るのと聞くのは大違いだと実感するね」
私がそう呟くとルナが真剣な顔で頷く。
「お嬢・・・もうダンジョン内だ油断はするな」
ライオの言葉に私は気を引き締めてブンブンちゃんを握りしめる。
「それじゃあ進もう」
私達は初めてのダンジョン・・・・【大いなる草原】を進み始める。
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