薬が効いた事が実証された
「それじゃあお願い」
私がそう言うとガドの村人たちが薬の入った鍋をもって家を出て行った。
「いいのですかお嬢?」
出て行った村人達を見送った後にライオが外へと繋がる扉を見ながらそう聞いて来たので私は苦笑する。
「見知らぬ人間が『この薬を飲めば治ります!!ですから飲んでください!!』なんて言っても誰も信じないでしょう?」
私だったらまず信じないよ?と思いながらそう言うとライオが納得した顔になり席に座る。
「本当にありがとうねお嬢さん」
残ったフォーザさんが紅茶の入ったカップをテーブルに置きながらそう言いって来たので私は首を左右に振る。
「私は出来る事をしただけです、それと今更ですけどエミリアといいます・・・それとこの子がライオ、この子がルナ、そしてこの子がアリスです」
自己紹介もしてなかったのを思い出しそう言うとフォーザさんが笑い出した。
「確かに自己紹介もしないうちに薬の話になってたね!!はははは!!」
まあいきなり私が『病気の症状を教えて欲しい』って声を掛けたからなんだけどね!!
薬を作った後は私達はやる事は無いのでフォーザさんと世間話をしていた。
「へえ・・・エミリア達はヴォルスから来たばっかりだったのかい」
「うん、砦でガドの事を聞いて寄らせてもらった」
私がそう言うとフォーザさんが真剣な顔になりその後に私達に頭を下げる。
「エミリア達が来てくれて助かったよ、こんな辺鄙な村にゃ医者はいなくて他から呼ぶにしても時間が掛かるから半ば諦めていたんだ」
確か砦で聞いた情報じゃガドから一番近い街はオリオって街で一週間はかかったはず。
「オリオには誰か向かわせたの?」
私がそう聞くとフォーザさんが真剣な顔で頷く。
「元気な奴を向かわせたわ、でも行き帰りで2週間・・・それだと・・・ね」
身内が訳の分からない病気になったら確かに最悪な事も思い浮かべるよね、その気持ちはよくわかる!私もライオ達が病気にかかったら物凄く心配するもん!!
「あ・・・皆私達は3日は滞在するからね」
一応薬を作ったから回復に向かうと思うけどもしもがあるからね、それを考えれば3日は滞在したい。
「わかった、すまないが宿を教えてくれないかフォーザさん」
私の言葉を聞きライオがフォーザさんにそう言うとフォーザさんが困ったような顔になる。
「空いている家でいいかい?」
「泊まれればいい」
ライオの言葉にフォーザさんが頷きながら苦笑する。
「お客さんが来るときの為に作った家があるんだけど滅多に使わなくてねぇ、ほらこの村には何もないからね」
確か木こりと狩人だけしかいない村だったよね?だからかな?と思っていたら玄関ドアが開き薬を配りに行った村人たちが戻って来た。
「お帰り」
私がそう言うとポーションを持って来てくれた男性が真剣な顔で頷く。
「皆に飲ませてきた」
それを聞き私は頷く。
「すぐには効き目が出ないから何かあった時の為に私達は3日滞在するから」
私がそう言うと男性がホッとした顔になる。
「助かる」
「うん」
そしてその次の日『腐毒摂取症』にかかった人達の熱は下がり薬が効いた事が実証された。
【読者の皆様へお願い】
作品を読んで『面白かった』や『更新がんばってるな』と思われた方は下にある【☆☆☆☆☆】からポイントを入れて応援して頂けると嬉しいです。
とても励みになりますので、よろしくお願いします。




