滅茶苦茶痛そうなんだけど
私はフォーザさんの家の中を一通り見まわした後にフォーザさんに視線をむける。
「フォーザさん・・・大きなお鍋ってある?」
「は?」
いきなり私が『大きなお鍋ある?』と聞かれ驚くフォーザさんに私はもう一度同じ事を口にする・
「フォーザさん大きなお鍋ってある?借りたいんだけど」
今回の調合は簡単なものだからお鍋1つで出来るんだよ、まあ大きなお鍋の方が良いんだけど。
私にそう言われたフォーザさんがキッチンから少し大きめの鍋を持って来て私に差し出す。
「これがうちにある一番大きな鍋だけど」
それを見て私が頷き口を開こうとした時にドアが開きさっきポージョンを取りに行った子供が木箱を抱える男性を引き連れて家には行って来た。
「エッグに言われてポーションをまとめて持って来たけど何をやるんだ?」
木箱を抱えて来た男性が真剣な顔でフォーザさんに視線を向けてそう言ってきてそれを聞いたフォーザさんが私に視線を向けて来る。
「これでいいのよね?」
私が頷きながら木箱を抱えている男性に視線を向けながら口を開く。
「ルナが戻り次第『腐毒摂取症』に効果のある薬を調合します、あ!カーサス草は?」
そう聞くと子供が腰にぶら下げてある小袋を私に差し出してきた。
「ありがとう」
そう言いながら子供から小袋を受け取り中身を見たら少し赤身のかかった葉っぱかぎっしりと詰まっていた。
「うん・・・確かにカーサス草だ、後はルナ達がラウル草を持って来てくれれば作業を始められるね」
私がそう言うとポージョンを持って来た男性が驚いた顔をしながら私をみる。
「村の連中の病気を治せるのか?」
私を胡散臭そうに見ながらそう言ってきて、その言葉を聞き私は話を続ける。
「多分・・・ね。私は医学と薬学の勉強をして知識はある・・・けど実際に使うのは今回が初めてなの、でも症状から見て『腐毒摂取症』なのは間違いないと思うし、それを治す薬の作り方も知ってる・・・だから村にあるポーションを使わせて欲しい・・・村の人達を治す為に」
『腐毒摂取症』だとは思うけどもしかして・・・があるから私は信用されてないと感じ目の前の男性にそう言いながら頭を下げる。
それから1分も立たないうちに『バチン!!』と激しい音がし『頭を上げて』とフォーザさんが声を掛けて来たので頭を上げると何故か頭を抑えながらうずくまる男性を冷たい目で見下ろすフォーザさんがいた。
うわ・・・・滅茶苦茶痛そうなんだけど!!
「全くこれだから男は・・・このお嬢さんが私達を騙しても何にもならないとなんでわからないの?それに私達じゃ皆を助けられないのに・・・ごめんねお嬢さん」
フォーザさんが頭を下げながらそう言って来たので私は首を左右に振る。
「気にしないでください、こんな子娘が病状だけでその病気を言い当てた・・・なんて誰も信じませんよ」
私がそう言うとフォーザさんが苦笑する。
それから頭をひっぱたかれた男性とフォーザさんとアリスと供にルナ達が来るまで色んな事を話した。
この村を作るきっかけ、村人集め、家を建てる時の苦労、そして村が出来てからの生活・・どれもが実際にやってのけた人達から聞くと面白く・・・そして勉強になった。
そしてフォーザさん達と話をしていたらルナ達が戻って来た。
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