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お嬢様は満を持して家出する   ~家の為に我慢しろ?絶対に嫌です!!~  作者: 日の丸


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聞きたい事があります


「すいません」


村の中を歩いている男女ペアにそう声を掛けると2人が私に視線をむける。


「何だ?」


20代の鍛えた体を持つ男性のほうが私にこう声を掛けて来たので私は一礼し話を続ける。


「この村で病が流行っていると聞きました・・・・どの様な症状なのか教えてもらえませんか?」


それを聞いた男性が驚いた顔をした後に私に急接近しながら口を開く。


「お前さん医者か!!」


その言葉に私は首を左右に振る。


「医者とは違います、知識はありますが資格は持ってません」


医者の資格も成人してからじゃないと取れなかったから持ってないんだよね。


「そうか・・・」


残念そうに俯く男性に私は話を続ける。


「ですが知識はあります、どの様な症状か教えてくれますか?」


私の問いに男性が頷く。


「最初は腹痛から始まり高熱が出た後に体の所々に青い湿疹が出るんだ」


・・・・あ・・心当たりのある症状だ、それなら確認しなきゃいけない事がある。


「この村の全員が同じ症状を?」


その問いに男性の隣にいるポニーテールの10代に見える女性が首を左右に振る。


「この村の約半分の人達だけよ・・・残りの人達はピンピンしてる」


もう1つ確かめたい事がある。


「この村の水場ってどうなってます?」


女性のほうが私の問いに不思議そうに首を傾げた後にチラッと右を見てから話しfだす。


「あっちに井戸がある」


一か所?あれ?私が思いついた病気じゃない?


「井戸だけ?本当に他には無い?」


その問いに男性がハッとした顔になる。


「村から少し離れた場所に川がある」


それだ!!


「ライオ、このお兄さんとその川の上流に向かってみて、多分だけど魔物の死体が川のどこかに引っ掛かってると思う、魔物が出るかもしれないから気をつけてね」


「わかった」


いきなりの指示にライオは驚く事も無く頷くが指名されたお兄さんは驚きの顔をして私をガン見している。


「ん?どうしたの?」


ガン見するお兄さんとお姉さんに首を傾げると2人供首を左右に振る。


「「いやいやいやいや!!」」


は?


「さっきの話だけでどんな病気がわかったのか?」


お兄さんの言葉に私は頷く。


「うん、これは病気って言うより『腐毒摂取症』って言う症状なんだよ」


ん?村を歩いていた他の人達もあつまってきたよ?まあいいけど。


「『腐毒摂取症』?」


お兄さんが首を傾げながら口にした言葉に頷きながら私は話を続ける。


「稀にあるらしいんだけど毒持ちの魔物の死体が水場に沈んだままになるとその魔物の毒と死体の腐食した時に出る病原体が水に溶け込む事があるらしい、で!その水を飲むと腹痛の後に高熱・・そして体の所々に湿疹が出る・・・ほら今回と同じだ」


私の説明に集まってきた村人達が感心した顔になる。


「って訳でライオと一緒に行ってくれます?ライオはこの辺りの地理に詳しくないんで」


私がそう言うとお兄さんが真剣な顔で頷く。


「任せろ、こっちだ!」


お兄さんは早速ライオにそう声を掛けて歩き出しライオは追いかけるようにお兄さんの後を歩いて行く。


「さてと・・・」


2人を見送ってから振り返ると残っている村人たちが私の事を期待した目で見て来たので苦笑する。


「皆さんに幾つか聞きたい事があります」


残るは苦しんでいる人達を助ける事だけだ。



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