いい人達だった
詰め所に入ると先程地図を見せてくれると言ってくれた騎士がテーブルの前で立って待っていた。
「お?来たな・・・これが地図だ」
テーブルの上に地図を乗せながら騎士がそう言っていたので私はお礼を言ってから地図に視線を向ける。
「この砦を出てから少しの所に村がある・・ヴォルスで見た地図には無かったよ?」
地図を見ながら無意識にそう呟くと騎士の一人が苦笑する。
「それは多分古い地図だな、ガドは5年前に木こりや狩り師達が集まって作った村なんだよ」
地図見せてもらって良かった!やっぱり何かあった時の為にも正確な情報は必要だからね!!
「ガドって村はここからどれくらいあるの?」
地図を見せてくれる騎士にそう聞くと『5日』と返事かきたので私は再び地図に視線を向ける。
「他は・・・・ヴォルスで見た物とおなじ・・・かな?」
そう思ってもう一度地図をチェックしてると詰め所の中の奥の部屋の扉が開きさっき特別証明書を持って行った騎士が出て来た。
「あれ?ああ!地図を見る為に詰め所まで来たのか!君達の入国の許可が出た、行っていいぞ」
おお!これできちんとレイオット王国に入国したと言えるんだね!!と思っていたら地図を見せてくれた騎士が真剣な顔私を見て来たので私が何かしたのかと首を傾げていると騎士が真剣な表情で口を開く。
「先程ガドの事を言っていたがガドには寄らない方がいい」
・・・・・は?どういう事?
「え?ガドって村って村人が怖いって事?」
私の言葉に行かな方が良いと言った騎士が首を左右に振り話を続ける。
「3日前に砦にガドの情報が入ったんだ。村人の約半分が原因不明の病気にかかったと」
私はそれを聞き目を細める。
「何で砦に?」
私がそう言うと騎士が苦笑する。
「砦だけじゃないはずだ、多分王都へも知らせは行つてるはずだ・・・・かなりの日数はかかるが」
確かにレイオット王国の王都からすれば国境なんて辺境だからね、距離がありすぎる。
「医者は?」
そう聞くと騎士は首を左右に振る。
「国境付近に来る奇特な医者なんていないさ・・・王都や栄えている所で働いた方が稼げるからな」
まあ確かんその通りだ。
「教えてくれてありがとう、んじゃ私達はアンセルフィディアに向かうとするよ」
「おう!頑張れよ!!」
いい人達だった、お陰で色んな情報を取得する事が出来た。
「それでお嬢」
砦を抜け馬車が進んでいる中御者席に繋がる小窓からライオの声が聞こえたので私が『ん?』と口にするとライオが話を続ける。
「このままガドに行けばいいんですか?」
・・・・何でどう話そうかと思っていた事の内容を分かってるのライオ?って言うかルナも何でライオの言葉に驚いてないの?
「何でそう思うの?私何も言ってないよね?」
「お嬢ですから」
何故かルナが苦笑し顔は見えないけどライオも苦笑してるのか『お嬢ですから』といった声がいつもの声より高い気がした。
「まあその通りよ、でもいいの?もし感染病なら私達も感染する可能性もあるのよ?」
そう言うとルナが微笑み首を左右に振る。
「私達はエルミナ様のやりたい事の手助けをする為にここに居るのです」
ルナの言葉に何故かアリスも両手を胸の前で握りしめて何度も頷いている・・・・・可愛いんだけど!!
私はアリスを抱きしめながらこんなに私を慕ってくれる人達がいてくれるという事に幸せを感じていた。
【読者の皆様へお願い】
作品を読んで『面白かった』や『更新がんばってるな』と思われた方は下にある【☆☆☆☆☆】からポイントを入れて応援して頂けると嬉しいです。
とても励みになりますので、よろしくお願いします。




