もっと面倒な手続きとかあると思ってた
ライオの説明に納得し私はギルド員さんに視線をむける。
「色々ありがとうございました」
そう言って頭を下げるとギルド員さんが首を左右に振る。
「私は自分の仕事をした迄です、私はこれしかできませんがレイオット王国に行っても頑張ってください。貴女に何かあればこの子や仲間が悲しむというのを忘れないように」
真剣な顔でそう言って来たので私は頷く。
「分かってる」
私は自分の身を守る為に家出したけどその後はついて来てくれたライオとルナとアリスと一緒に幸せになる為に行動するつもりだ、だから無茶して死ぬなんて事はあってはならないと思ってる。
「そうか、なら君達の旅に幸あれ」
私達はギルド員さんに見送られギルドを出た。
「さて何をしようか?」
ギルドを出てこれからの事を話し合おうという事になり行き交う人達の邪魔にならないように道の端に寄りそう言うとルナが口を開く。
「エミリア様、ムラダにどれくらい滞在するおつもりですか?」
その言葉に少し考えこんでからルナに視線をむける。
「3日滞在しよう、その間に食料品や必需品、それとアリスに必要な物を買う」
着替えとか必要な物が沢山あるしね。
「畏まりました」
私達はそれから3日ムラダで必要な物を買い求めながら旅の疲れを癒した。
ムラダで休息を3日取ってそれから最後の街ムッセツまで魔物に襲われる事はあっても盗賊に襲われる事は無く無事に着く事が出来てムッセツで3日の休息を取り私達はムッセツから3日の距離にある国境へと進んだ。
「此処が国境」
私の目の前には石作りの国境を守る砦が堂々とした姿で聳え立っている。
そしてその砦の出入り口に並ぶ馬車や人が見える。
「あそこでレイオット王国に行く為の手続きをやるのね?」
ライオを見ながらそう聞くとライオが頷く。
「ああ、だけど俺もさすがにレイオット王国に入った事はないからどんな感じになるかは判らない」
まあそれH仕方ないよね。
「んじゃ並ぼうか」
私達は並んでいる列の一番後ろに馬車を寄せる。
そしてそれから30分・・私達の番がやってきた。
「次・・・探索者か?」
手続きをしている鎧を着こんだ騎士がライオを見てそう口にするのを聞きライオが頷く。
「ああ。俺と馬車の中に乗ってる奴等4人でレイオット王国のダンジョンに行くつもりだ」
ライオはそう言いながら自分のギルドカードを差し出し騎士がカードを受け取り確認する。
「へえBランクなのか・・優秀じゃないか」
騎士の言葉にライオが苦笑する。
「運が良かったのさ」
騎士からカードを返されそれを受け取りながらそう言うと騎士が『そうか』と笑いながら馬車の同へと歩いて行き口を開く。
「馬車の中にいる者達の確認もする、探索者だったらカードを」
私は馬車の扉を開けて外に出てその後にルナとアリスも外に出る。
「はいこれ」
私は自分のギルドカードと一緒にアリスの特別証明書も差し出す。
「ん?これは・・・・・」
特別証明書の封筒を開けて中を確認しそれからアリスを見て・・微笑む。
「ギルドが保証するなら問題はないな、通っていいぞ」
おお!これで通っていいんだ?もっと面倒な手続きとかあると思ってた!!
「ありがとう」
そう言って私とルナとアリスは馬車に乗り込みそれを確認したライオが騎士に『仕事頑張って』と言った後に馬車を走らせる。
そして・・・・・それから10分もせずに私達はヴォルスとレイオット国の国境を越え・・・・レイオット王国に入った。
そう・・・やっと私達はヴォルスを脱出できたのだ。
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