うちのライオも可愛い
私はラッツさんが部屋を出て行ったのを見送ってからアリスに視線を向ける。
「まあこれでアリスも一緒に国境を越えられるね、って事でこれからよろしくねアリス」
頭を撫でながらそう言うとアリスが嬉しそうに頷く。
「うん!よろしくお願いしますお姉ちゃん!!」
・・・ああ可愛い!!私前から妹が欲しかったのよね!!うちにはあの性格の悪い兄しかいなかったし!!良し!!
「アリス・・これから貴女は私の妹よ!!私の事は『エミリアお姉ちゃん』と呼んでね!!」
ん?何で溜息をついてるのライオ?ってルナまで?別に変な事は言ってないわよ?
「うん!よろしくねエミリアお姉ちゃん!!」
ああ・・なんて可愛いんだろう!!と思いアリスを抱きしめ頬をすりすりしているとノック音の後に扉が開きさっきギルドマスターと出て行ったギルド員さんが部屋に入って来た。
「お待たせました、これが特別証明書となります」
ギルドのロゴの入った封筒を差し出しながらそう言って来たので私はそれを受け取り中身を確認する。
「ふむ」
簡単に言うとギルドとギルドマスターとの名においてアリスの身柄は保証するとの事だ。
「これを国境を越えられる時に見せればいいの?」
ギルド員さんにそう聞くとギルド員が頷く。
「はい、それと貴方方のギルドカードを貸してもらえますか?」
「ん?何で?私達何かやった?」
驚いて思わず口にしたらギルド員さんが苦笑する。
「別にギルドカードを取り上げるとかではありませんから安心してください」
そう言われて私達はギルドカードをギルド員さんに渡すとギルド員さんは私達のカードをチェックして私達に視線を向ける。
「エミリアさんとルナさんはDランクに上がる事になりますね、ですがライオさんは現在Bランクなのでまだ上がる事は出来ません」
は?
「え?ライオってBランクなの?」
ギルド員さんの言葉を聞き思わずライオをガン見しながらそう聞くとライオが首を傾げる。
「あれ言ってなかったか?」
何も聞いてません!!
「凄いなぁライオは」
ん?何で視線を逸らすのライオ?あれ?耳が薄っすら赤くなってる?
「照れてる?」
「照れてない」
うちのライオも可愛いです!!
「では少しお待ちくださいね」
そう言ってギルド員さんがまた部屋をでて行き10分位して戻って来た。
「お待たせしました」
私達のカードを差し出しながら微笑むギルド員さん。
「これからお2人はDランクとなります」
受け取ったカードを見てみると確かにEからDに変わってるけど他はそのままだった。
「それとこれも」
差し出された少し大きめの袋を受け取り中を見てみるとお金が入っていた。
「あれ?帰りに受付で受け取るんじゃなかったの?」
私がそう言うとギルド員さんが苦笑する。
「それでもよかったのですが渡す金額が金額はなので此処で渡した方が良いかと思いまして」
その言葉に私が首を傾げてるとライオが呆れた顔で私を見る。
「他の奴等が見てる中で高額を受け取るとそれを狙ってくる奴が出てくるかもしれないって事だよ」
ん?
「でもそれって犯罪になるじゃん?ギルドから追い出されるよ?」
年に一度水晶玉のチェックを受けるんでしょ?と思いながらそう聞くとライオが呆れた顔のまま話を続ける。
「後先考えない馬鹿は一定数いるって事だ、ついこの間絡まれたろう?」
あーーーーーうん!!この前のダメッスみたいな奴の事ね。
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