それはありかも
私はアリスを抱きしめながらどうすればいいかと考えて他に何も思いつかなかったので御者席に繋がる小窓に視線を向ける。
「止めてくれるライオ」
私がそう言ってから少しして馬車が止まり馬車の扉が開く。
「どうしたんだお嬢」
ライオがチラッとアリスに視線を向けた後にそう聞いて聞いたので私はアリスの頭を撫でながら苦笑する。
「聞こえてたでしょ?アリスが私達の旅に付いて来た言ってきたの、説得を手伝ってくれない?」
私がそう言うとライオの隣にいたルナが真剣な顔でアリスの頭を見て口を開く。
「エルミナ様の言う通り私達の旅は危険なものです、一緒に旅をしたらもしかしたら貴女が死ぬかもしれない・・・・それでもついてきますか?」
自分が『死ぬかもしれない』と言われビビるかと思いきやアリスは真剣な顔で頷く。
「私はあのままあそこ居たら殺されてた・・・怖わくないとは言えないけどお姉ちゃんと一緒にいたい」
思い付きで『一緒に居たい』と言ってる訳ではなさそう・・・と思いながら私はライオとルナに視線を向けると2人は真剣な顔で私に視線を向けてくる。
「一緒に旅をするのはいいけど国境はどうするの?私達はギルドカードを持ってるからいいけどアリスは無いから通れないよね?」
アリスはどう見ても成人には見えないんだよ。
「ねえアリス?貴女今何歳?」
「11歳です」
ほらやっぱり成人してない!と思っているとライオが私に視線を向けてくる。
「お嬢、ギルドカードが無くても手続きをすれば国境は越えらえるはずだ」
・・・・あ!確かに国境を越えられるのが探索者だけだったらいろいろ問題が出て来るし普通は手続きをして国境を越えるんだ!最短期間で国境を越えたかったから選択肢から外していたんだった。
「そっか・・・でもアリス?」
国境は越えられるけど私達についてくるって言うのは危険な事には変わりなんだよね。
「今更だけど親戚とかいないの?」
その問いにアリスが少し悲しい顔になる。
「親戚はいない・・・です・・・お父さんとお母さんと王都にお引越ししてる時に襲われたの・・・・」
あ・・・・触れちゃいけないものに触れちゃった!!と思いながらアリスを抱きしめ頭を撫でる。
そんな私達を見てルナが口を開く。
「エルミナ様はムラダでギルドに行く予定はありますか?」
その言葉に私は頷く。
「そのつもりだよ、盗賊を1人残してもらったのは盗賊をギルドに引き渡す為なんだよ」
盗賊達の拠点を強襲した時からムラダのギルドに行く事は決めていた。
それはアリスがムラダで少しの間安心して暮らせるようにする為の行動をする為だ。
それが少し前にライオが話していた盗賊達・・・・犯罪者の賞金首制度だ、私達が返り討ちにした盗賊達はかなりの人数がいたしもしかしてアイツらの首に賞金が掛かってるかも?と思ったのだ。
1人1人は安くても数がいるからかなりの金額になるはず!それと私が家出の為に用意した資産を少し分けて安心して暮らせるようにしてから分かれる・・・という事を考えてたんだけどなぁ。
「でしたらその時にギルドに相談されては?こういった件は対応に慣れてるのではないのですか?」
それはありかも!!
【読者の皆様へお願い】
作品を読んで『面白かった』や『更新がんばってるな』と思われた方は下にある【☆☆☆☆☆】からポイントを入れて応援して頂けると嬉しいです。
とても励みになりますので、よろしくお願いします。




