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お嬢様は満を持して家出する   ~家の為に我慢しろ?絶対に嫌です!!~  作者: 日の丸


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どうしよう

洞穴の奥へと歩いてくとルナとアリスが並ぶように座っているのが見えた。


「お待たせ」


そう言いながら2人の前に立ちアリスの頭を撫でる。


「私はアリスと一緒に馬車に乗ってるからライオとルナで調べていい物があったらしっかりと貰うようにね」


「畏まりました」


ルナが頷いたのを見て私はアリスの手を引き馬車に乗り込む。


「さて・・・アリス」


私は馬車の席に座ってすぐに隣にいるアリスに視線を向けながら膝をポンポンと叩く。

私の行動を見て不思議そうな顔で私を見るアリスに微笑みかけて話を続ける。


「頭をここに乗せて・・・そして少し休みなさい、貴女は疲れてるの」


親を殺されて無理矢理連れて来られ盗賊達にこき使われて来た・・・・これで疲れていないわけが無いんだ。

アリスは私の言葉を聞き素直に私の膝に頭を乗せて5分もしないうちに寝息をたてはじめた。


私がアリスの寝顔を見ながら頭を撫で続けていると『コン』と一度だけ馬車の扉に取り付けられている窓から音がしたので視線を向けてみると外にライオが立っていたので窓を開ける。


「終わった?」


小声でそう聞くとライオが真剣な顔で頷く。


私はそれを見て頷き小声で『ムラダに向かいましょう』と言うとライオは頷き歩いて行った。


そしてそれから10分もしないうちに馬車が動き出し私は再び国境に向かう為の旅を再開した。




「・・・・・ん・・・・」


馬車が走り出してから1時間・・・・アリスが目を覚まし体を起こして驚いた顔で私に視線を向けてくる。


「起こしちゃったかな?」


私がそう言うとアリスが首を左右に振る。


「何処に向かってるの?」


アリスが何処に連れて行かれるのか分からずに不安そうにそう口にしたので私は微笑む。


「心配しなくていいわ、今ムラダに向かってる所ね?」


私がそう言うとアリスが少し安心した顔になる。

それを見て私は話を続ける。


「貴女の事は私達が守るから安心してね?そしてこれからの事を考えて」


私達はこの国を出る為に国境に向かい旅をしてるからアリスとはムラダで別れることになる。

もちろんこのまま放置・・・という事は絶対にしない、彼女の為にやれる事をやった後に別れる・・・という感じにするつもりだ。


私の言葉に首を傾げるアリスに私は真剣な顔で話を続ける。


「私達の旅は何の保証も出来ない旅なの、だから貴女の幸せの為にもムラダで暮らしした方が良いと思うの・・・勿論貴女がチキンと生活できるようにしてから私達は旅に出るから安心し」


最後まで言い切る前にアリスが私に抱きついてきて首を左右に振る。


「お姉ちゃん達と一緒に行きたい!!」


抱きつきながらそう言って来たアリスに私は少し驚いたけど私は首を左右に振る。


「さっきも言ったけど私達の旅は安全な旅とは言えないの」


ロードル家からの追手が迫ってるかもしれないから荒事になる可能性が高いのだ、わたしはアリスを巻き込みたくない・・・これ以上不幸にはしたくない。


「お姉ちゃん・・お願い」


腰に手を回すように抱きつき下から見上げながらそう口にするアリスを見てグラっと来るのを我慢し話を続ける。


「私達は悪い奴等に追われて危ないんだよ、だから安全な街でアリスには暮らして欲しいな?」


私の言葉にアリスはお腹に頭を押し付けるようにして首を左右に振る。


・・・・・うーーーん・・・どうしよう?



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