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それを聞いて安心した

ボッシュの宿で一晩休み私達は再び馬車の旅を再開していた。


「そう言えば」


流れる景色を見ながらふと思い出した事がありそう口にすると隣に座っているルナが私に視線を向けてきたので話を続ける。


「私達を探してないのかな?」


「は?」


「え?」


私が『探してないのかな?』と言ったら驚いた顔でルナが私を見ながら『は?』と言ってきたので思わずず首を傾げながら『え?』と固まってしまった。


「えっと・・・・気がついておられなかった?」


現実世界に戻ってきたルナが恐る恐るという感じでそう聞いてきたので私は再び首を傾げる。


「はぁぁぁぁ」


いつの間にか馬車を止めて御者席の小窓から中をのぞいていたライオが深い溜息をつき話を続ける。


「ロードル家はお嬢捜索を必死にやってますよ、もうそれらしき奴等と何度もすれ違ってる」


「へ?そうなの?」


全然気がつかなかったんだけど?え?ほんと?と驚いているとライオが更にもう一度深い溜息をつき話を続ける。


「お嬢はそのまま普通に過ごしていてくれ、間違っても警戒しながら過ごそうとは思わないように、不自然すぎてて目立つ気がする」


酷い言われようだ!何か言ってやってルナ!ってルナ?何で視線を逸らしてるの?ねえ?


「それじゃ馬車を走らせる」


ライオはもう話す事は終わりとばかりに前を向き馬車を走らせ始めてルナは景色を見たまま何も言ってこなかった・・・・・とても悲しかったです!!



その日の夜、夕食を終えていつもの順番で見張りをする事になり最初にルナが見張りをする事になり私とライオが眠りについた。


「盗賊です!!」


ルナの叫ぶような声に私は跳ね起き手が届く場所に立て掛けてある『ブンブンちゃん』を手に取り馬車から飛び出すともうライオとルナは盗賊らしき男達と戦っていた。


ぱっと見10人位で3人はもうすでに倒されているのか倒れていて動かない。


「いい女発見!!」


馬車を出てすぐにそう言って私に襲って来た男に私はブンブンちゃんを下から上に跳ね上げるように振り上げ襲ってくる男の顎を跳ね上げ意識を刈り取る。


「お嬢!!」


焦ったようにそう叫ぶライオの言葉に私は振り返らずにブンブンちゃんを後ろに突き出す。


「ぐべっ」


その声を聞いて直ぐ振り返り突きを受けて倒れた男の顔を蹴り意識を刈り取る。

男の意識を刈り取った後に油断なく周囲を確認し・・・そして構えを解く。


「お疲れさん」


残りの敵はライオとルナが倒してくれたみたいでライオとルナにそう声を掛けると2人は頷く。


「それで?2人が相手した奴等は殺したの?」


私は使う武器は殺傷能力は皆無・・・まあ撲殺は出来るけど皆無と言っていいけど2人の武器は剣とナイフ・・・つまり殺す事が出来る武器だ。


「俺が3人ルナが2人・・殺しました、残りの3人とお嬢が相手した2人は生きてます」


ライオがそう言ってきたので私は頷き話を続ける。


「ねえこういうのって正当防衛と認められるよね?」


私が心配してるのは盗賊の生死じゃなくて殺した事によってライオやルナが犯罪者として扱われるかどうか・・・だ。


「それは大丈夫、盗賊を殺しても罪にはならない・・・と言うか盗賊に賞金が掛けられてる事が多くて賞金首狩りを専門にしてるやつもいるくらいだ」


良かった・・・それを聞いて安心した。


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