今日思った
アイナは盗賊の名前を間違って恥ずかしくて悶えている私を見て苦笑する。
「それに貴女達の行動のお陰で最悪の事態も起きなかったのも大きいと思うわ」
アイナにそう言われて悶えるのをやめてアイナに視線を向けるとアイナが真剣な顔になり話を続ける。
「貴方達【自由の翼】が洞穴の中にいる奴等の相手をしてくれたでしょ?それが無かったら挟撃状態になって私達は苦戦していた可能性が高いと思うのよ」
まあそう思って私達だけで洞穴に入って戦いを挑んだからね。
「まあ役に立てたようで良かったよ」
流石に盗賊退治に参加したはいいけど『何もやってなかったじゃない!!』って言われるのは嫌だったからきちんと役に立つ事が出来て良かった!!と思っているとアイナが微笑んでから口を開く。
「もう少し休んでからアンセルフィディアに戻りましょうね」
「うん」
此処からアンセルフィディアまで約一週間・・早く帰って家でのんびりとしたいけどまだまだ油断はできないんだよね。
「では出発しましょう!!」
賊の殲滅後賊の死体を埋めて荷物を運んで・・・とかなり時間はかかったけど昼過ぎには終わったので少しでも進んでおきたいって言うのと此処で夜を過ごしたくないって事でこの場を離れる事になり私達は馬車に乗りアンセルフィディアに戻る為に『家に帰る為の旅』をはじめた。
「ヒャッハー!お前等がもってる金と荷物を全部渡せば助けてやるぜ!!」
・・・・あれ?私達は盗賊団殲滅の為に集められた集団なんだよね?なのに何で盗賊が襲ってくるのかな?おかしくない?っていうかどれだけ治安が悪いの?アンセルフィディア周辺って!!
「・・・・アイナ?」
私達ちが乗っている馬車の進む道を塞ぐように立つ20人位の男達を見ながらそう口にするとアイナが深い溜息をつく。
「アンセルフィディアの治安の為に倒しておいた方が良いでしょうね、まあそこまで強そうじゃないしさっさと倒しちゃいましょう」
その言葉を聞いた探索者達は馬車から飛び降りると道を塞いでいる賊達に向かって武器を持ち戦いを踊んで行った。
「ちょ!!何でいきなりこんな奴等が馬車から出て来るんだ?」
「お前が『あの馬車にしよう!』って言ったんだようが!ひぃ!!」
「助け・・ぎゃ!!」
何か言う前に探索者達によって切り伏せられる者、逃げようとして背を向けた途端切られて命を奪われる者、そして勇敢にも戦いを挑み返り討ちにあう者。
そして戦いが始まって10分もしないうちに戦闘は終わり生きている盗賊はいなくなった。
「さて・・後始末をして進みましょう」
賊の死体を埋めた後に私達は旅を再開しそしてそれからアンセルフィディアまで盗賊に襲われる事も無く進む事が出来た。
「2週間離れただけなのになんかほっとするのは何でなろうね」
入場門をくぐりそう呟くとライオが苦笑する。
「それは簡単な事だ、俺達の家がここにある・・・だからだろう」
ああ・・・そうか!私達の帰るべき家は此処に・・・・アンセルフィディアにあるんだね、此処には生活が安定するまで滞在するつもりだったんだけどいつの間にか『帰るべき場所』になってたんだ。
「納得したよ」
『帰る場所』があるってのは良い事だと今日思った。
【読者の皆様へお願い】
作品を読んで『面白かった』や『更新がんばってるな』と思われた方は下にある【☆☆☆☆☆】からポイントを入れて応援して頂けると嬉しいです。
とても励みになりますので、よろしくお願いします。




