恥ずかしい
「1人位生かしておけばよかったかしら?」
殺害依頼の手紙を見ながらそう呟くアイナに私は苦笑する。
「こんな事になるとは思ってなかったから仕方ないんじゃない?それにこっちは潰しちゃったけどまだ調べる方法はあるよ?」
そう言うとアイナが首を傾げるので私は話を続ける。
「この手紙の主から聞けばある程度分かると思うんだけどな?どの様な経過でこの盗賊団が殺しまで請け負う事になってとかそれをどうやって知った・・・とかね」
そう言うと納得したように頷く。
「確かにそうね、それで?他には何かあった?」
アイナの言葉にライオが口を開いた。
「奥のテントに襲った人達から奪ったと思われる物が纏めてあった」
衣類や武器や絵や壺・・・そして現金が纏めてあるテントを見て驚いたよ!かなり貯め込んで得たからね!!
「どうするこれ?」
色んな物を纏めておいてあるテントにアイナを案内しそれを見てもらいながらそう聞くとアイナは少し考えてから口を開く。
「私達が乗って来た3台のうちの一台に詰め込んじゃいましょう、それでその馬車に乗る人たちは他の2台の馬車に無理矢理乗ってもらって帰れば良いと思うわ」
それはいい考えだね、こんな物を残していったらギルドに何を言われるか分からないからね!!と思っているとアイナがテントとから出て周囲を見渡した後に口を開いた。
「皆聞いて!ここにある物を出来るだけも散り帰りたいから私達が乗って来た馬車の一台を使うわ、その一台にここにある物を詰め込んで!それとその馬車に乗る予定だった人達は他の2台に乗ってもらう事になります!申し訳ないけどよろしくね!では今から此処にある物を馬車に運びましょう!!」
その話を聞いた探索者達は頷き近くにある荷物を運び始める。
私も作業を手伝うべ軽い物を運んでいたんだけど男性探索者1人がアイナに駆け寄り口を開くのが見えた。
「アイナ・・・流石に乗り切らないんだが」
それを聞いたアイナが少し考えてから男性探索者に視線を向ける。
「乗せきらないなら賊達の私物は放置しましょう」
「わかった」
まあその程度じゃ焼け石に水な感じはするけど・・・と思いながら作業を続けているとある程度乗せる事は出来たけど流石に全部は乗せ切らなかった。
「まあ服とかは重要性が低いと思いますのでおいて行きましょう」
とそんな感じでもう一度載せる物を見直して作業を終えて一息つく。
「依頼を受けた時はかなり苦戦するかと思ってたんだけどな」
ルナの入れてくれた紅茶を飲みながらそう呟くと一緒に紅茶を飲んでいるアイナが苦笑する。
「私もそう思ってたわ、でも今回は運が良かったわね」
その言葉に私が首を傾げるとアイナが微笑んだ後に話を続ける。
「今回の依頼で苦労すると思ってたのは向こうが最大人数で・・・30人で戦闘を仕掛けて来ると持ってたからなのよ、戦闘経験が豊富な奴等が集団で戦いを挑んでくる・・・これ程厄介な事は無いわ。でも今回は最初に4人・・・その後に15人・・と数がこっちに有利なままで戦闘が進んだから思ってたのと違うのよ」
・・たしかに!!
「でも盗賊の頭・・・えっと・・・クズでしただっけ?強かったけどアイナが倒してくれたから何とかなったんじゃない?」
私がそう言うとアイナが深い溜息をつく。
「エミリア・・・盗賊の頭の名はクズラードよ?それと頭を倒しただけじゃ殲滅とは言えないのよ?だから今回依頼を達成できたのは皆が命がけで戦ってくれたお陰よ」
・・・・盗賊の頭の名前を間違えてた!!恥ずかしい!!
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