私だけの力じゃない
「では皆さんが出発するのは2日後という事でお願いします、それと必要な物があったらギルドに申し出てください。ある程度なら用意する事が出来ますので」
色んな事を決め終わり決まったことを口にしたフリッツさんが最後に部屋の中にいる全員をもう一度見て話を続ける。
「それと【森林迷宮】のスタンピード防衛戦に参加した人達はこの後ここに残ってください、此処で報酬の手続きをさせてもらいますので」
おお!それはいい!!今ギルドの受付の前ってかなり混んでいたからね!!
「では2日後にギルドに集まってください、本日はお集まりいただき感謝します」
フリッツさんがそう言うと今まで黙っていたジャーズさんが真剣な顔で前に出る。
「今回は依頼を受けてもらって感謝する!今回の仕事は危険だ、だから万全の状態で挑んで欲しい」
確かに相手は闘い慣れたAランカーもいる、もしもの事があるからしっかりと準備をしなきゃ。
「では解散!!」
ジャーズさんがそう言うと【森林迷宮】のスタンピード防衛戦に参加してなかった人にが立ち上がる。
「それじゃあ2日後に会いましようエミリア」
レイラさんが立ち上がり私にそう言って来たので私は頷く。
「うん、私はこの依頼が復帰戦になるからもしかしたら迷惑をかけるかもしれないけどよろしくね」
そう言うとレイラさんが笑う。
「貴女の周りには頼りになる仲間がいるからそんなに力まないでいいと思うわ、それに私達だって手助けはするからね」
そうだった!!私は一人じゃなくライオ達がいるんだ。
「うんお互い頑張ろうね」
「ええ」
レイラさんを見送った後に部屋を見渡すと私達を含め12人ほど残っていた。
メンバーと話をしていたらフリッツさんが眼鏡をくいっと上げた後に口を開いた。
「では残って頂いた方々の手続きを始めたいと思います」
その言葉で部屋の中にいる人達は口を塞ぐ。
「皆様のギルドカードをお預かりします」
そう言って私達の所に来たフリッツさんに私達はギルドカードを渡す。
「確かにお預かりしました、少々お待ちください」
そう言ってフリッツさんはギルドカードを持って部屋を出て行きわ残された私達は世間話を再開した。
「お待たせしました」
20分位話していたらフリッツさんが報酬の乗ったお盆をもった男性ギルド員を一人引き連れて戻ってきて眼鏡をくいっとあげそう口にすると一緒に来たギルド員が前に出る。
「いまから【森林迷宮】のスタンピード防衛戦に参加された方々へ報酬をお渡しいたしますので受け取りに来てください」
その言葉で今部屋に残っていた全員が立ち上がりギルド員の前へと並ぶ。
「あ・・・私達は急がないから最後にしよう」
12人しか居ないとはいえ並ぶのもどうかと思いそう言うと全員が頷きメンバー以外の人達が報酬を受け取って部屋を出て行くのを見送ってから報酬を受け取る。
「あれ?」
報酬と一緒に預けていたギルドカードを受け取り何気なしに見てみるとランクがCランクからBランクに上がっていて驚きそう口にした。
「ねえフリッツさん?私のランクが上がってるんだけど?復帰してまだ何もしてないんだけど?」
そんな私を見てフリッツさんが眼鏡をくいっと上げてから微笑む。
「貴女は今回のスタンピード防衛戦において医療で探索者を支え続けました、その功績をギルドが評価してBランクへと上げる事になりました」
支え続けたって師匠とケリーさんもいたからできたことだよ?私だけの力じゃない。
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