閑話 【自由の翼】の戦い
お嬢と別れ俺達はすでに始まっている魔物との戦いをかなり離れた場所から一度見た後にうしろにいるメンバー全員に視線を向け口を開いた。
「それじゃあ行くぞ?今回はルナはケニーとケーシーがミュラーと行動を共にしてくれ、あとはいつも通りで行く」
全員が頷いたのを見て更に話を続ける。
「【森林迷宮】から出てくる可能性があるのはフォレストウルフ、フォレストモンキー、あたりだと思うが油断はしないように行こう・・・では行くぞ」
【森林迷宮】で出て来る魔物は先に述べた2種類の他には植物系の魔物なのでほぼ移動が出来ない待ち伏せ系の魔物だ、まあ先に述べた魔物の上位種は出るかもしれないけど今の所はいないようだ。
「参戦する!!」
そう言い放ちながら俺達はフォレストウルフの群れへと突入し淡々と倒していく。
「ひっ!」
後ろのほうで男性の悲鳴を聞き振り返ると思ってもみなかった魔物アイアンコングが丸太のような太い腕で男性を殴り飛ばしているのが見えたので俺はアイアンコングに向かい走りながら口を開く。
「アイア、あれは先に倒した方が良い」
その言葉にアイアも新しい相棒の魔鉄製のハルバードを握りしめて走り出す。
アイアンコングは2メートルはある体から繰り出される剛力と鋼鉄並みの硬度を持つ体毛が特徴の魔物でAランクの魔物だ。
普通ならAランクパーティーで対応するのだが今回は俺達で対応する。
「おらっ!」
アイアがハルバードで横凪を撃ち込むとアイアンコングがその丸太のような太い腕でアイアのハルバードを受け止める。
「やっぱり硬いな」
アイアが呟きながらバックステップをして距離を作りそして再び踏み込みながら今度はハルバードを思いっきり振り下ろす。
「ウギャ」
アイアの全体重を乗せた振り下ろしはアイアンコングの防御力を越えそのままアイアンコングを真っ二つにた。
「俺も行く」
アイアのサポートをしようと思っていたが問題なかったので他の魔物へ向おうとしたら【森林迷宮】の方向からアイアンコングが6匹ほどこっちに向かって来るのが見えた。
「アイアまた来たみたいだ」
俺の言葉にアイアがにやりと笑う。
「なら歓迎してやらないとな、お前だってそろそろ暴れたいだろ?行こうぜ」
アイアの言葉に俺は苦笑する。
「俺はお前ほど戦闘が好きじゃない。俺はお嬢を守れるだけの力があればそれでいい」
「なら今が正にそれだろ?あいつ等を放っておくとあいつ等がエミリア達のいる治療所に行っちまう」
「そうだな、なら少し頑張るか」
俺達はこっちに向かってかなりの速度で走って来るアイアンコングを向かい討つべく其々の武器を握りしめてしっかりと構える。
「ここから先は行かせない」
俺もこの一年で強くなった、それは剣の腕であり戦闘面での戦い方であり新しい相棒であるオーパーツウエポンズのおかげでもあった。
俺のオーパーツウエポンズはSランカーのアイナと一緒の剣型だ。
でもアイナのオーパーツウエポンズと性能は違った、俺のオーパーツウエポンズの性能は『切った物を凍らせる」という物だった。
「さてまずはお前等の素早さを奪わせてもらう」
俺はそう口にすると剣を地面に突き刺しその後に口を開く。
「やっぱり凄いな」
1分もせずに俺達を避けるようにしながら地面を凍らせる剣を見ながらアイアがそう呟くと俺は苦笑した後に頷く。
「感心するのは後だ、ほら来るぞ」
足を滑らせつつも俺達に襲い掛かって来るアイアンコングを迎え撃つべく構えているとアイアンコングの1匹の目に矢が刺さりそのアイアンコングは息絶える。
「流石ケーシー」
さて残りのアイアンコングも倒してしまおうか。
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