怪我人が最優先だけどね
私が無理しないようにというとアイアが苦笑する。
「確かに怪我してエミリアに治療してもらうとか気まずくなるな」
アイアの言葉にメンバー全員が笑う。
「時間です!!【森林迷宮】へと向かいます!!」
眼鏡ギルド員・・・・違った!!サブマスターであるフリッツさんがそう叫ぶように言い放つと皆を乗せた馬車が【森林迷宮】へと向かい走り出した。
「うわぁ・・・かなり酷いね」
馬車が進み【森林迷宮】に接近した時に外を見てみれば【森林迷宮】の方向でもう戦闘してるのが見えた。
「エミリア」
外を見ていたら一緒に乗っていた師匠が私の名を呼んだから師匠に視線を向けるとい真剣な顔で話を続ける。
「私達が戦線に着いたらやる事は治療場の確保よ」
その言葉に私は頷く。
「簡易型のベッドの設置の道具の用意。これは私達だけじゃなくてギルド員も手伝ってくれるからそんなに時間はかからないと思うわ、そしてそれが終ったら治療に入るわ、軽傷者は問題ないけど重傷者に関しては貴女が手に負えないと思った患者は全部私に回しなさい」
「はい」
私にも出来ますと意地を張って治療できずに殺してしまうなんて事は絶対にあってはならないのだ。
「ギルドの話じゃ他にも何人か医師に声を掛けたけど何人集まるか分からないらしいわ、でも私達はそんな事は関係なくやれる事をやるわよ」
「はい」
沢山の医師が来てくれればいいけど今は私と師匠だけみたいだからね頑張らなきゃ!!と思っていると馬車が止まる。
「着いたみたいね・・・行くわよエミリア」
「はい!あ!皆も怪我をしないように頑張って!!」
私はそう皆に声を掛けた後に馬車を降りて先に荷物を下ろしているギルド員に声を掛けた。
「医療を手伝う事になりましたので手伝います」
「お願いします!!」
さあ!これからが本番だ!!
予想していた事ではあったけど治療を始められる状態になった時に確認するとかなりの怪我人が出ていた。
「始めるわよエミリア」
「はい」
師匠であるエスメラルダさんの言葉を聞き私は気合を入れ直し私は怪我人が横たわる場所へと足を向けた。
「お願いします先生!」
1人治療を終えれば2人来る・・・何て言うのを繰り返しながらも師匠と私は治療を進めて行った。
「待たせた!!」
そう言いながら治療所に入って来た50代で190位の身長を持つ強面のスキンヘッド男性を師匠が見て驚く。
「ケリーさん?貴方が来るなんてめずらしいわね?まあ来てくれて助かるわ、重傷者が多くなってきてるから頼める?」
「任されよう」
スキンヘット医師・・・・ケリーさんって言う人は師匠の言葉に頷き重傷者達が横たわる場所で足を止めて患者達の状態を確認し手伝っているギルド員に幾つかの指示を出しながら自分の道具を取り出し準備を始める。
「エミリア・・・治療をしながらでいいから偶にケリーさんの仕事を見て見なさい、ケリーさんはアンセルフィディアでかなりの腕を持つ医師の一人よ」
師匠が認めてる人なんだ?なら本物だ!師匠は医学関係に関しては嘘やお世辞を言う人じゃないからね。
「わかりました、治療に支障を出さないようにしながら見てみます」
先輩達が築いて来た物を見せてもらえるなら得る物もある、まあでも今は怪我人が最優先だけどね!!
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