今の私達の日常だ
私はエスメラルダさんとカリンさんが経営する治療院を出て真っ直ぐ自宅へと帰る事にして何事も無く家の前についた。
「あ!エミリアお姉ちゃんお帰りなさい!!」
「お帰りお嬢」
私にそう声を掛けて来たのは勿論アリスでアリスの前にはライオが立っていて2人の手には木剣が握りしめられていた。
そして少し離れた場所でお座りして2人の稽古を見ていたラムリアが立ち上がって私に向かって走って来て足元で体をすり寄せて来た。
「ただいま、ラムリアは今日もアリスを守ってくれてたんだね!偉いよ!そういえば今日も稽古?」
ラムリアをなでながらもう見慣れた光景にそう口にするとアリスが嬉しそうに頷く。
「うん!ライオお兄ちゃんの動きは道場の人達とは違うから勉強になるんだ!!」
アリスが道場に通い始めて一年が過ぎ色んな事を覚えて来た時にライオが『たまになら相手する』と言ってほぼ毎日アリスの相手をしているのだ。
「そろそろ終わりにしなさいよ?」
「はーい!!」
私はアリスの返事を聞きながら家へとはいる。
この一年で私は医師の資格と薬師の資格を取った。
そしてこの一年で変わった事がいくつかある、その中の1つが住んでいる場所が変わった。
アンセルフィディアに来た当初は【ルーナリア】に泊まっていたのだがアイア達が【自由の翼】に入ってすぐに皆で一緒に住んだ方が良いという話になりお金を出し合って街のはずれにある庭付きの2階建ての中古の家を買ったのだ。
お金に関してはスタンピード防衛戦での収入と別途報酬のお陰で無理する事なく払う事が出来た。
そしてもう1つの変化が【自由の翼】のメンバーのランクだ。
この一年【自由の翼】は積極的に活動しアイアとケーシーがAランク、ルナがBランクに上がった。
そのお陰で探索者の中でもアンセルフィディアで【自由の翼】の名はかなり広がっている・・・・・らしい!!
「ただいま」
家に入りリビングに行くとルナがキッチンで料理を作っている所だったのでそう声を掛けるとルナが振り返りながら微笑む。
「お帰りなさいませエミリア様」
ルナはこの家の家事全般を進んでやってくれているのだ。
「着替えて来るよ」
そう言うとルナは手を止めて口を開いた。
「お手伝いしましょうか?」
そう!家事全般をやってくれてるのに私のお世話までやってくれようとするのだ!!私はルナが忙しいからお世話はいいよって言ってるのに『エミリア様は私の仕事を取り上げるのですか?』と悲しそうに言ってくるので強くは言えなくなってる。
「今火を使ってるから手を止めたらまずいでしょ?私だけで大丈夫」
こんな感じで自分でやれる理由を作りなんとかルナの手間を減らしている。
私は自分の部屋に戻り着替えて再びリビングに戻るとルナが料理をテーブルに並べている所だった。
「手伝おうか?」
流石に見ているのはどうかと思いそう言うとルナが微笑んで首を左右に振る。
「エミリア様はソファーにお座りになった休んでいてください、これは私の仕事ですので」
そう言われ果たしはリビングに設置してあるソファーに座りホッと一息つく。
「いいにおいだー!!!」
寛いでいたらライオとアリスとラムリアが入って来てアリスが嬉しそうにそう口にするとルナが微笑み口を開いた。
「手を洗ってきてくださいね」
「はーい!!」
ライオとアリスとラムリアが手を洗いに行っきすれ違うようにアイアとケーシーはリビングに入って来た。
「あれ?エミリア帰って来てたんだ?」
ケーシーが私を見て微笑みながらそう言って来たので私は『ただいま』と言って手を振る。
そして全員がそろった所で私達はルナの作ってくれた料理を食べる。
これが今の私達の日常だ。
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