確かにその可能性はあったと思う
フリッツさんが私達を見て微笑む。
「では貴女方のギルドカードを一旦お預かりします」
そう言いながらテーブルの上に置いてある【自由の翼】全員のギルドカードを手に取り部屋を出った。
「まあフリッツが戻るまで座ってまっててくれ」
そう言われたので部屋に設置してあるソファーに座る。
「そう言えばお嬢ちゃん、フリッツに聞いたぞ?」
ん?
「何を聞いたんです?私別に変なことしてないわよ?」
ギルドマスターがそう言ってきたのでそう返すとギルドマスターが真剣な顔になり口を原いた。
「お嬢ちゃんがエスメラルダ女史とスタンピード防衛戦で怪我をした奴等の治療をしたんだってな」
「うん・・・・でもさすが本職ね、色々勉強させてもらったわ」
私がそう答えるとギルドマスターが話を続ける。
「医学知識を持つ探索者なんて物凄く珍しいんだぞ?多分全体で1人か2人だ」
「へえ、まあ珍しいけどいない訳じゃないんだし別に気にしなくてもいいんじゃない?」
そんな話をしていたらフリッツさんが戻って来た。
「お待たせしました、お受け取り下さい」
そう言ってテーブルの上にギルドカードと少し大きめのさめの茶色い麻袋が5つとそれよりも少し大きな麻袋が置かれた。
「まず皆さんギルドカードのランクの確認をお願いします」
フリッツさんがそう言って来たので自分のギルドカードをテーブルから取りランクを確認するとCランクになっていた。
「確かにCランクになってる」
他の皆も変わってるのを確認したのか其々が頷いている。
「それと小さな麻袋は各自のスタンピード防衛戦に参加していただいた報酬です、100万セリン入っています」
防衛戦で100万か。
「それと少し大きめの麻袋が先程話した別途報酬になります、150万セリン入っております」
私達はそれも受け取る。
「今後もアンセルフィディアでの活躍を期待している、何かあったら俺かサブマスターであるフリッツに行ってくれ」
・・・・・・え?
「え?フリッツさんがサブマスターなの?」
予想外の事を最後の最後にギルドマスターに言われ驚きフリッツさんに視線を向けそう言うとフリッツさんが眼鏡をくいっ!とあげて微笑みながら頷く。
「はい、サブマスターを務めておりますフリッツ・アードナーと申します」
本当にサブマスターらしい。
「え?何で【大いなる大地】にサブマスターか来てたの?」
普通ギルドのお偉い人は現場に来ないよね?と思いそう聞くとフリッツさんが微笑む。
「ギルドマスターは此処で様々な指示を出さなければならなかったので私が現場に赴き指揮を執りました」
・・・・確かにフリッツが現場に来てたギルド員に指示や戦ってる探索者達の休憩交代なんかの指示を出してた!と思っていたらギルドマスターが苦笑する。
「本来なら俺が行きたかったんだが立場上いけなくてな、フリッツなら安心して任せられるから【大いなる大地】に行ってもらって指揮を取ってもらってたのだ」
ギルドマスターも認めるほどフリッツさんって優秀なんだね。
「だから俺が引退してフリッツにギルドマスターの席を譲ると何度も行ってるのにこいつは頷きやがらねぇ」
溜息交じりにそう言うギルドマスターにフリッツさんが眼鏡をくいっ!とあげて口を開いた。
「当然です、私は事務や指揮に関しては問題はないですが戦闘がからっきしなのですよ?今回は偶々スタンダードの早期終息が出来たからいいものの最悪の場合アンセルフィディアが戦場になっていた可能性があったのですよ?」
・・・確かにその可能性はあったと思う。
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