それは嬉しいね
ジェネスさんが真剣な顔になり口を開いた。
「俺達は探索者達が頑張って戦ってなければ死んでたんだぜ?だからこの街の奴等は探索者達に感謝する・・・当たり前の事だろ?」
そう言うジェネスさんを見て私は微笑む。
「感謝は受け取るよ、今日は風呂にはいってゆっくりするつもりなんだ」
私がそう言うとジェネスさんがニヤッと笑う。
「おう!なら風呂いあがりに声をかけろ、飲み物を出してやる」
「それは嬉しいね、んじゃその時はよろしく」
「おう!!」
ジェネスさんはそう言った後に仕事に戻って行ったので私達は自分の部屋へと移動し部屋の前で足を止める。
「ライオもお風呂にはいってゆっくりしてね」
部屋が別々の為そう言うとライオが頷く。
「お嬢も今日は何処にもいかずに部屋で休んでくれ・・頼むぞルナ」
「わかってるわ」
ルナの返事を聞いた後にライオが部屋へと入って行きそれを見た後に私達も自分の部屋へと入る。
「ふう」
もう此処で過ごす事に慣れているせいか部屋に入った途端ホッと深い溜息が出てしまった。
「お疲れさまでしたエミリア様」
ホッと一息ついている私を見て微笑みながらそう言ってくるルナに私も『ルナもお疲れ様』と口にしアリスの頭を撫でながら微笑む。
「それじゃあお風呂の用意をしようか」
この宿のお風呂は大きな桶が用意されていて魔物からとれる魔石を利用しお湯が出る魔道具でお湯を入れるので少し時間が掛かるのだ。
「私が用意しますのでエミリア様はアリスと一緒に休んでいてください」
「お願い」
ルナがやってくれるという事で私はアリスとラムリアを寛ぐことにした。
私はラムリアを抱き上げてラムリアの顔をじっと見る。
「お前本当に魔物なの?子犬にしか見えないよねぇ?」
私がラムリアにそう声を掛けるとラムリアがつぶらな瞳で見ながら『ガウ?』と吠える。
「エミリア様・・・ラムリアのおでこの辺り触ってみてください」
お風呂の用意を終えて戻って来たルナがそう言って来たので言われた通り触ってみると何か出っ張ってる感じがした。
「多分角があると思われます」
それを見ていたルナが真剣な顔でそう言って来たのでもう一度触ってみたけどでそう言って来た少し出っ張っているだけで角は確認できなかった。
「たんこぶとかじゃ・・・ないよね」
もう一度触った感じたんこぶよりも硬い。
「角があるウルフ系の魔物っていたかな?」
【大いなる大地】でウルフ系は多く出るけど角の生えたウルフ系は見た事が無い。
「私も知りませんが目の前にいますから」
ルナの言葉に確かに!!と思い少し考え・・・ラムリアを抱きしめる。
「まあラムリアがどんな魔物でももう家族だからね。これからもよろしくね」
「ガウゥ!!」
私の頬を舐めて来るラムリアを撫で癒されているとルナが微笑みながら口を開いた。
「そろそろお風呂に入ってくださいね」
「わかったわ。一緒に入りましようアリス」
「うん!!」
私達は【大いなる大地】から帰ったその日は宿から出る事ともなく疲れを癒す為にのんびりと過ごした。
翌日私とルナとライオはアリスを道場に送った後にギルドに顔を出すともうアイアとケーシーはギルドにた。
「おはよう2人共」
私がそう声を掛けるとアイアとケーシーは私達に気が付きほほえむ。
「「おはよう」」
挨拶を聞いた後にギルド内を見ると受付ラッシュは終わってるはずなのにかなり混みあっていた。
「受付ラッシュは終わってるのに珍しく混んでるね」
私がそう口にするとアイアが苦笑する。
「ここに残ってる奴等は【大いなる大地】のスタンピード防衛戦に参加していた奴等だ」
ああ!それなら納得だ!
「納得したよ、私達も同じ理由でいるんだし」
私がそう言うと全員が笑い出す。
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