ジェネスさんが笑い出す
アリスの『無事に帰って来てくれてよかった宣言』を聞き私はアリスの頭を撫でながら微笑む。
「心配掛けてごめんね?」
私がそう言うとアリスが真剣な顔で首を左右に振る。
「今の私が出来る事は鍛錬しながら皆の無事を祈る事しか出来ないから」
ああ!なんて良い子なんだろう!!抱きしめちゃえ!!
「エミリアお姉ちゃん・・・少し苦しい」
おっと!少し力を籠め過ぎた!!と思っているとケーシーがアリスに微笑みかけ口を開いた。
「私達まで心配してくれてありがとう」
その言葉にアリスが首を左右に振る。
「エミリアお姉ちゃんやルナお姉ちゃんから聞いたの・・・新しい仲間だって・・・ならアイアお兄ちゃんとケーシーお姉ちゃんも私の兄妹だから心配はするよ」
その言葉を聞きアイアとケーシーが驚きのあまり目を見開き固まる。
「ねえエミリア・・・・本当に・・・本当に可愛いんだけど!!」
『お姉ちゃん』呼ばわりするとは思ってかなかったケーシーが目をキラキラさせながらそう言って来たので私は何度も頷く。
「でしょ?本当に可愛いんだよ!!」
私とケーシーがアリスを愛でているとアイアが溜息をつく。
「そろそろ行くぞケーシー、これからはアリスと一緒に居られる時間は沢山ある、だから今日はゆっくりと休むべきだ」
その言葉に私は現実に戻り頷く。
「そうだよ!早くお風呂にはいって体を休めなきゃ!!」
私とアイアにそう言われケーシーが渋々とアリスから離れ頷く。
「わかったわ・・・また明日ねアリス」
「うん!!」
アリスが笑顔で返事したのを見て満足したのかケーシーはアイアを引き連れて宿のある方向へと歩いて行った。
「さて・・・私もそろそろいくわ」
ケーシーを見送っていたら隣に立っているアイナさんが微笑みながらそう声を掛けて来た。
「うん。ゆっくりと休んでねアイナさん」
私がそう言うとアイナさんがむっとした顔になりおでこがくっつく距離まで顔を寄せて口を開いた。
「私達は友達なんだから呼び捨てでいいわ、それと敬語はなし!!」
その言葉に私は苦笑する。
「わかったよアイナ、これでいい?」
そう言うとアイナが満足そうに頷く。
「それでいいわ、見かけたら声を掛けてね?それじゃあまたね」
「うん1またね!!」
手を振り歩いて行くアイナを見送り私はもう一度アリスの頭を撫でた後にライオとルナを見て微笑む。
「それじゃあ私達も帰ろうか」
「ああ」
「畏まりました」
「うん!!」
「ガウゥ!!」
私達はお世話になっている【ルーナリア】へと向かい歩き出した。
「ただいま!」
何事も無く【ルーナリア】へと着き宿の中に入るとジェネスさんが仕事をしているのが見えたのでそう声を掛けるとジェネスさんが二カッ!と笑いながら私達の所ままで歩いて来た。
「おう!よく戻ったなお嬢ちゃん!皆揃ってるって事はスタンピードは収まったのか?」
「うん」
即答するとジェネスさんが真剣な顔になりわたしたちに頭を下げて来た。
「え?」
いきなりの事に驚くと頭を下げながらジェネスさんが話を続ける。
「お前さん達探索者のお陰で俺達は無事だった・・・ありがとうな」
・・・なんかさっきも似たような見た光景を思い出し私達は苦笑する。
「どうした?」
私達全員が苦笑し始めたのを見て驚きそう聞てきたので私は説明すべく口を開いた。
「ここに来るまでに何度もお礼を言われてるんだよ」
そう言うとジェネスさんが笑い出す。
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