悲しませない為にもね
「もう此処に・・・・アンセルフィディアに私達も住んでるんだから私達の為でもあるから気にしなくていいよ」
ミオラさんからのお礼にそう言うとミオラさん笑い出す。
「けどのそのお陰で私達は安心して暮らせるんだから感謝はするさ!!そうだ!!今日の飲み物代はいらないよ!お礼としておごらせておくれ!!」
おお!それはうれしい!!と思っているとルナが苦笑する。
「ここは全部をおごる流れでは?」
そう言ったルナの言葉にミオラさんが胸を張り腕を組む。
「そんな事をしたら旦那から私のお小遣いが取り上げられちまうだろ!!」
「「「「「「「ぷっ!!」」」」」」
ミオラさんの予想外の言葉に珍しくライオまで吹き出し・・・そしてアリスを含めた全員が笑い出す。
皆で笑い合う・・・・という当たり前の事をした後に私達は全員無事にスタンピードを乗り越える事が出来た・・・・と今しみじみと思った。
「ごちそうさまでした!」
レバブとヤードを堪能した後に少し話をして私達はミオラさんにそう言った後に【アンセル】を出る。
「あ!そう言えばアイアとケーシーの止まってる宿は?」
パーティーを組んでいる以上やっぱりそう言うのは知っておかないといけないと思いそう聞くと2人が止まってる宿は表通りにある宿であることが分かった。
「この後は今日は宿でゆっくり疲れを癒して明日ギルドに顔を出すってのでどうかな?」
私がそう提案をすると全員が頷く。
「って事でアイアとケーシーはしっかりと寝るようにね?2人はまだ休暇を取ってないんだから」
私達はスタンピード中にアンセルフィディアに戻って宿でのんびりと過ごす事が出来たけど2人はまだだったからね!!
「わかってるさ、んじゃ明日ギルドで待ち合わせでいいか?」
アイアが私にの言葉に頷きながらそう聞いて来たので私は頷きながら話を続ける。
「そうしようか、そうね・・・10時にギルドで」
10時頃なら受付ラッシュは終わってるころだし朝もゆっくり出来るからいいと思う。
「わかった」
私の提案にアイアが頷く。
「ケーシーもゆっくりお風呂に入って疲れを癒してね」
スタンピード対応中に何がつらいってお風呂に入れなかった事だよね!前線で戦ってた女性探索者達は返り血や埃で汚れても拭くだけで済ませる事しかできないし、治療を手伝ってた私だって怪我をした人達の血が服や体着くことだってあったんだけど拭く事しか出来なかった!これは全女子にとっては本当に辛かったと思う!!
「そうね、お風呂に入ってゆっくりするわ」
うんうん!ケーシーは美人なんだからお肌のケアをしつつのんびりして!!と思っているとケーシーが微笑みながら口を開いた。
「それじゃあ私達は宿に戻るわね」
私がその言葉に頷きそれを見たケーシーとアイアが歩き出そうとした時にアリスが『待って!』とアイアとケーシーに声を掛けた。
「どうしたの?」
声を掛けられたケーシーがそう口にするとアリスが真剣な顔で私、ルナ、ライオ、アイア、ケーシーの順に顔を見てから両手をギュッ!と握って口を開く。
「皆無事に帰ってきてくれて良かった!!」
と言ってから顔を真っ赤にして俯く。
「・・・・ねえエミリア・・・・可愛すぎるんだけど」
ケーシーが俯いたまま恥ずかしがるアリスを見ながらそう言って来たのを聞き私は頷く。
「でしょ?だからこそ無事に帰って来たかったんだよ」
もう今後この子を悲しませない為にもね。
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