全員が笑い出す
アリスのアイアさんとケーシーへの挨拶を見て癒されているとアリスの足元からもう一人の家族であるラムリアが顔を出し『ガウ!!』と鳴きそれから私に向かって飛び掛かって来た。
「うわっと・・いい子にしてたラムリア?」
「ガウゥゥゥゥ」
抱き寄せながらそう言うと甘えた声で体をスリスリっせて来たので撫でてあげると目を細めながら尻尾をブンブンふる。
「エミリア・・・その子が?」
腕の中のラムリアを見ながらそう言って来るアイナさんに私は頷く。
「可愛いいでしょ?」
見てこのキラキラした目を!!この可愛い顔つきを!!さあ思う存分見てラムリアの虜になって下さい!!と思ってアイナさんを見るとアイナさんはラムリアの事をじっくりと真剣な顔で見た後に『ふぅ』と安心したように息を吐いた。
「え?可愛くない?」
あれラムリアを見て虜にならないとか・・・・・・予想外なんだけど?と思いながらそう口にするとアイナさんが微笑みながら頷く。
「とても可愛いわ、本当の事をいうとね・・・もしこの子が危険そうな魔物だったらエミリアに恨まれてでも私がこの子を切るつもりだったのよ・・・でもこの子に敵意や殺意は一切ない・・むしろ貴女達と一緒に居て喜んでいる・・・・だから切るのをやめたわ」
まあSランカーの立場として魔物が街にいるのは無視できなかったのかもしれない。
「つまり・・・・この子が可愛すぎて攻撃が出来なくなったって事ね!!」
わかる!わかるよその気持ち!!ラムリアは可愛いからね!!あのキラキラした目で見上げられるだけで
にやけちゃうんだもんね!!と思って頷くとライオが溜息をつく。
「違うと思うぞお嬢・・・ラムリアが無害だと判断されたんだろう・・・だよな?」
最後にアイナさんに視線を向けながらライオがそう聞くとアイナさんが頷く。
「ええ。この子は貴女達に危害を加える事は無いでしょう・・・それとエミリア」
「ん?」
アイナさんが真剣な顔になり私の名を呼んだので首を傾げるとアイナさんが話を続ける。
「もしこの子が他の人に襲い掛かった時は貴女が責任をもって切りなさい。これはこの子と共に過ごす貴女の責任よ」
私はその言葉に頷く。
「わかった」
アイナさんは私が頷いたのを見て微笑み・・その後に両手を『ぱん!』と打ち合わせた後に話を続ける。
「さて!物騒な話は此処まで!!無事にスタンピードを乗り越えられたことを皆で喜び合いましょう!!」
その言葉に全員が頷き私達は皆で食事が出来る所へ移動しようと言う事になり私達はいつも行く店・・・・・【アンセル】へと行く事になった。
「おや?いらっしゃいエミリア」
店に入ると【アンセル】の看板娘であるおば様・・・じゃなくてミオラさんが私を見て微笑みながらそう言って来たので私も微笑む。
「今日は7人とラムリアだけど大丈夫?」
「もちろんよ、座ってて」
「はーい!飲み物と食べの物の両方いつもので!!」
やっぱりここに来たらレバブとヤードを頼まないと!!と思いそう口にするとミオラさんが微笑み頷く。
「あいよ!少し待ってて!!」
そう言い残しキッチンへと入って行く。
「ふう」
私がそう口にするとアイナさんが『クスクス』とわらう。
「エミリアの気持ちはわかるわ・・そこだと気は抜けなかったからね」
出て来る魔物を倒しながら怪我人の治療もする・・あそこにいる全員が緊迫した空気の中自分の出来る事をしていた。
「誰もが疲れていたからね・・・ギルドのスタンピード終息宣言を聞いた時はその場に座り込みそうになったわ」
私がそう言うと全員が笑い出す。
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