2話 入学式
そんなわけで学校に着いた俺は車から降りて学校の校門をくぐった。
そのまま入学式が行われる体育館へ行った。
…なんか周りの女性からヒソヒソ声でなんか言われてるんだけど。俺は見せ物じゃないぞと思ったけど俺俳優だったわ。
そんなクソみたいなことを考えて歩いていくと体育館が見えたてきた。
早速中に入り自分の席に着く。
今更だけど俺の知ってる入学式となんか違う。こういうのって事前に何回か学校に来て説明とか入学式の練習とかするんじゃないの?
「やあ」
そんなことを考えていると横から声をかけられた。
俺が横を見るとそこにはクール系の絶世の美男子?美少年?が立っていた。いや座れよ。
「僕の名前は犬堀 慎吾だ。よろしくね」
犬堀?
「ああ、俺は尾形 楓だ。こちらこそよろしく」
と、挨拶をしているとなんか周りの女の子達が鼻血は出して倒れていた。現実で鼻血出して倒れるやつ初めて見た。
「えー皆さんこんにちは私は校長の〜」
あ、入学式が始まった。
校長らしき人が話し始めるとザワザワしていた体育館がシン…となった。
そこからは例に漏れずに長い校長の話やいらんだろと思う来賓紹介があった。唯一面白かったのは主席の挨拶だ。なんというかポンコツなお嬢様?的な人がみんなの前でスピーチをしていたがこれが面白かった。
スピーチ用の台本が風に飛ばされていくし追いかけに行ったお嬢様が滑ってこけるしで本当に面白かった。彼女は神に愛されているんだと思う。笑いの神に。
そんなこんなで時間は過ぎていき、入学式が終わった。
「んじゃ、また明日な」
「そうだね、また明日」
俺は犬堀と軽く会話して帰り用の護送車に乗った。
ところで今日は入学式ともう一つ、大事な予定があったんだった。
そう、何を隠そう仮面ヒーローのオーディションだ。
仮面ヒーローは前世の仮面ライ◯ーの類似作で俺の因縁の作品だ。
今回は男性役のオーディションだ。今までの仮面ヒーローは男性役はいなかったが今回は主演としてあるらしい。この募集を見つけたお母さんには感謝しかない。
そんなオーディションは本来入学式の時間にあったらしいがお願いして俺だけずらしてもらった。元々男性だからずらす予定だったそうだけど、もしかしたら迷惑だったかもしれないと思うと申し訳なくなってきた。
……ということでオーディション会場に着いた。
今は待合室で待機している状態だ。この時間はやはり慣れない。いや思い出せ、『あなたが欲しい』で受けた比嘉役のオーディションのことを。あの時は緊張しながらも完璧な演技ができただろう。
そんなことを考えていると
「尾形楓様〜」
「あっはいー」
呼ばれてしまった。
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