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五里霧中の戦場で新人士官の俺だけが視たものは。  作者: linka
呼水。

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18/20

慢心。

気に入っていただけたならば作品を育てるつもりで評価、コメント、ブックマークの方をしてもらえたら幸いです。

作戦が共有されたとしても日中に観測を行うことは変わらなかった。

つまり樺小隊は相変わらず時間を持て余すことになり、自ずと会話が行われることになる。

それは作戦の共有を行なっていた樺や分隊長らにおいても同様であった。


「鬼熊隊と水月隊ですか。

どうやら本気で決着を付けるつもりですね。」


榊原の普段の落ち着いた声が心なしか熱を帯びている感じがした。


「そうなったら…家に帰るのも近いかもな…」


室井もまた何処か普段と少し様子が違っていた。

しかし、三嶋はその反応を快く思わなかったらしく


「気が早くありませんか?兵たるもの最後まで油断せずに戦い抜くべきですよ。」


と口を挟む。


「確かにそうやけど、北ん方とはいえ戦争してたんちゃうん…その熱意はどっから来とるんよ…」


室井は呆れだけではない感情を三嶋に見せた。

それに気が付いたらしく三嶋は首を軽く横に振って


「熱意というよりは戦場では気を抜いた人から死ぬことを知っていますので。」


と告げる。

榊原は頷きながら


「確かにそうですね。少々浮かれすぎていたかもしれません。」


と言うのを、突然知らない声が後ろから覆いかぶせてきた。


「戦の最中に気を抜くものは女史の語る通り。さりとて期待無くして人は動かざるもの。」


振り返ると長い怪しげな棒を持った青い髪の男が立っている。



榊原は少しの困惑の後、言葉を続けた。


「遺物持ちの青髪、あなたが水月ですか。」


それに青髪の男は頷いて答える。


「げに、私こそ水月である。」

諸事情により1週間過ぎたにも関わらず短い内容で申し訳ありません。


問題は解決されたのでこれからは更新が早くなる…筈…

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