ランスロットの紹介
まだ太陽も登り切っていない、昼前。
僕は学校長である、ガルデモ・ランスロットの言伝を受け、校区内の市街地に出ていた。
この学校は、先の通り、旧暦時代の城を改装して利用されている。
そのため、付近には大きな城下町がひろがっているのだ。
そこには、ローライトの生徒の学寮や、一般の人達も多く住んで居て、もちろん、それ相応、様々な店舗も軒並み並んで居る。
「……ここ、か。」
僕はランスロットに渡された地図を頼りに、ある場所に辿り着いた。
外見は、貴族の屋敷と言った感じか。
装飾の行き届いた門に近づいて、ベルの紐を引いた。
カコン、カコン、と、二回ベルが鳴ってからしばらくすると、
「何者だ。」
頭の側面に、銃口が突きつけられていた。
「…何者だ、言え、ここはお前のような一般人がくるところでは無い。」
「……あ、あの、まずその銃をどけて貰えますか?」
「黙れ、殺すぞ。」
「…………………、」
………えらく物騒なもののいいようだな。
「学校長から、この場所を紹介されたんですが、」
「……学校長からの紹介書は?それと、合言葉は?」
紹介書?合言葉?
「…そんなもの渡されてませんし、言われても無いです。」
「そうか、……ふっ、」
すると、門がひとりでに開いた。
「通っていいぞ、」
そのまま屋敷の応接間に案内された。
「後神京くん!初めまして、私はフィリー・ブレッド、このギルドの副隊長です!」
一応挨拶まじりの踵を返す。
「ごめんねー、京くん、さっき怖い人に会ったでしょ?あーいう人だけど、気にしないでね、いつものことだから!」
「誰が怖い人だ、ああでもしないと、敵かどうか区別がつかんだろうが、」
「今はそんなに物騒な世の中じゃないんだし、気を張り過ぎだよぅ、体に悪いよ!早死にするよ!きっと!」
「……………口を埋めるぞ、フィリー。」
「わぁぁ!それは、怖いし痛いよ!ヴィルぅ!?」
………、止めた方が、いいのだろうか。




