少人数先鋭教徒隊 ヴァイロン
「仕切り直しだ、俺の名前はヴィルヘルム。このギルドにおいての参謀、いわゆる作戦担当だ。…で、このちっこいのが、フィリー。食い意地だけで生きてるような奴だ。」
「よろしくね、後神くん!」
「よろしくお願いします、」
少し引きつり気味な笑顔で返す。
「で、このギルドの名前が………、」
「ヴィル!!ちょっと待って!」
フィリーは、椅子から机の上に乗り上げた。
「私たちは、学校内第三位の少人数先鋭教徒隊!その名も、『ヴァイロン』!!日々、みんなの幸せを守ります!」
先鋭部隊、か。
「そうだ、現ヴァイロンのメンバーは俺を合わせて三人。そして、お前が入っても、たった四人。他のギルドと比べれば人員は圧倒的に少ない。」
「でもでもー、依頼や任務の成功率、こなす任務の難易度は圧倒的にヴァイロンが上!!安全・安心のご利用実績ギルドなのですよ!京くん!!」
ふむ、確かにこの応接間の飾り台には、複数の表彰や感謝状、記念盾が並んでいる。
そこは、信用できるのだろう。
しばらくして、屋敷のベルが再び鳴り響いた。
「あ、お客様だよー♪今度は私が出てくるねー。」
フィリー先輩は、スキップ刻みで応接間の扉から出て行った。
「…………フィリーはあんなチビだがな、副リーダーとして一応やることはしっかりこなしているんだ。」
「なんとなく、わかりますよ、」
僕は少し笑みを込めて返す。
「リーダーのかたは今居ないんですか?」
「あー、あの人はしょっちゅう遠出してるからな。この学校内で総合評価SS+をとれるのは、うちのリーダーを合わせてたったの四人だけなもんだから、学校全体から重宝されるんだよ。」
総合評価SS+…?
「初期審査と違って、入学してからの能力審査のランク分けはそんなに細かくわけない。せいぜい、S〜Dを、+で、補足するくらいだな。」
まぁ、まだ僕には早いという訳か。
入れたコーヒーがぬるくなってしまった頃、応接間のとびらが開かれた。
「……テティ・アイリス・ミルモットです、よろしくお願いします。」
もう一人のメンバーがやって来た。




