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敗北
剣と剣が打ち付け合い高い金属音が鳴り響くタイマンの中でそのタイマンは終わりを迎えようとしていた。
「まさか、人間に本気を出すことになるとは思いもしませんでしたよ」
ま、マジかよ...これが本気じゃないって
さっきから全力でぶつかっていた俺からしたら非常に残酷な一言だった。
「10倍重力」
やつがそう唱えると俺の半径5mの岩や石が砕け始めると直ぐになにかが俺に覆いかぶさったような感覚に見舞われ先程よりも体が重く感じるようになった。
「な、なんだこれ?」
「おやおや、10倍でまだ立っていられるのですか、あなた本当に人間なのですか?」
「俺は正真正銘人間だ!」
「まあいいでしょう!100倍重力」
やつが100倍重力というと俺の体が覆い被さるなにかにたえきられなくなり地面に膝をつく。
しかし、それが最後、いくら力を込めようと立ち上がることが出来なかった。
「な、なんだこれ?!」
「さて、それではこの5人は貰っていきますね」
やつは微笑みそう言うと親衛隊の5人を抱え込み背中から生えている真っ黒な翼で大空へと飛び立った。
「くっそォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!!!」
涙を流し、唇を強く噛み、拳を握りしめるとありとあらゆる場所から出血した。
重力に耐え切れなくなったのか俺の身体は動かなくなり俺の目の前が真っ暗になった。




