内戦の開幕
准将になり、新しく発足される師団を率いることになってしまった。(指揮統率とか正直面倒くさい)
今日は任命式と師団員への挨拶である。前部隊の隊員も殆どがこの師団に配置されることになっているので安心はしているがクラス替えの時みたいな気分になる。実際はクラスメイトより何倍も頼もしい人ばかりだが
「いい加減着替えないと遅れるよ」
「はいはい。そっちこそ学校遅れるなよ」
「……わかってる」
ボーっとしながら考えていると部屋の襖が開けられ、割烹着を着た少女が入ってくる。
彼女は飯田佐紀書類上の娘…というよりも里子と言った方が正しい。この家には俺が引き取った戦災孤児が四人住んでおり、その里親として俺が引き取っているいる形だ。
佐紀は一番年上であり、今年で十九歳になる。言っておくが佐紀は留年したわけじゃなく佐紀が『色んなことを知りたい』と言ったため現代で言う大学に通わせている。
ちなみに里子は全員そうする予定でもある。
「……?なんだろう、この音」
佐紀に言われて耳を澄ますと、花火のような音が響くのは同時だった。
祭りは二か月は先、そして今日は軍の配置換えと研修が…ああ、そうゆうことかと内心で頭を抱えた。
――五・一五を阻止したと思ったら全く知らない反乱が起きやがった。
「佐紀」
「どうしたの?」
「すぐに避難が始まるから金と飯をまとめておけ」
「っ…わかった。あなたは?」
「俺は音があった場所まで行く、それが仕事だからな」
「…五体満足で帰ってきて」
「もちろん」
上着を羽織り、吹っ飛んだことにして隠し持っていた修也の銃と刀を装備する。
短く「いってきます」とだけ言って家から飛び出し、既にできている人の波を逆走する
ポケットに入っているノイズが無駄に多い無線機を取り出し、既に固定化されているその周波数へつなげる
「達城!」
『大声出さなくても聞こえますから、街中でやめろください恥ずかしい』
「知るか、挨拶は後ださっさと全部隊現場へ走らせろ」
『もう行かせてます…ん?隊長、もしかしてあなた』
「おう、今着いたぜ。早く来いよ、一人じゃ十分持つかどうかだ」
『…了解』
無線を切り、目の前にいる人物とその配下と思われる部隊に目を合わせる。
「よお…北一輝」
解説
・北一輝
改革派(天皇主義)つまりファシストを支持する人間。
共産派は滅ぼすなどの敵に対して過激的な思想を持ち、史実でも反乱の主犯格として動いた、この物語では思想的クーデターの指導者である。
・修也の武器
隼人が死体とともに敵に吹き飛ばされたと嘘をついて隠し持っていたもの。
亡き相棒の武器を使って戦う主人公とかそういう思いを引き継ぐ的な感じは両片想いに並ぶ作者の大好物なので採用されたという趣味全開で作られた設定
・戦災孤児
これ解説いる?まあ書くけど。
戦争により両親、親族を失った子供。文字どうりである
基本的に飢え死ぬか保護されて施設行きだったらしい。この時代だったら人身売買にかけられても警察はそこまで動かない(通報する人がいない)のでそうゆうことも少なからずあったとかないとか
ブックマークありがとうございます
さあ新章です!でも多分短めです。




