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異世界日本の世界戦記  作者: 正軒
 秋田修也
11/25

進撃阻止

 前線指揮官が足りていない、それを踏まえて考えるとこちらはかなり善戦している。

敵との戦力差は軽く見積もって二、三倍、つまり敵は見える範囲だけでも十数万人で攻めてきている。さすがは未来で人口トップになるとされている国、それにちらほらとイギリスの正規軍、国籍不明の義勇軍が紛れ込んでいる。


「一人三殺だな」

「それはできると思いますけど…圧倒的に戦局を見る目が足りていません」

「だな、とりあえずここで対応にあてる時間を稼ぐぞ」

「了解」


 ここがいくら奮闘しても負けるのは目に見えている、それなら本陣の山下将軍とその補佐、隼人に任せるしかない。

と言っても将軍はともかくあいつは乱戦の中で指揮を執るタイプなので戦略的な動きはうちの部隊に期待しない方がよさそうだ。


 そういえば、将軍の部隊はさっき来たばかりだ、ここなら艦砲射撃も狙えるよな…


「達城!ここ任せる」

「了解、隊長は?」

「この距離なら艦砲射撃(かんぽうしゃげき)で援護できるはずだ、合図を出したら第二防衛線までさがれ、戦艦の主砲が飛んでくるぞ」

「じゃあ、俺の仕事は変わらず時間稼ぎですね」

「その通りだ」


 敵の銃弾にあたらないように身を屈め、本陣まで一直線に向かう、途中で現場まで走る部隊の部隊長にさっき達城に伝えたのと同じように告げ、各戦線に伝言を任せる。


 本陣までたどり着き、乱暴にテントの布を引っ張る。


「隼人!沖に停泊してる艦から艦砲射撃はできるか?」

「…いいところに来た、今、山下さんが要請中だ」


 山下さんたちが助けに来た時にちらっと見ただけだが護衛艦隊は戦艦が主力だったはずだ、これなら効果の高い援護が期待できる。


 その瞬間、沖合から大きな爆発音、急いで外に出て机の上に転がっていた双眼鏡で確認する、沈む駆逐艦と空から落ちる恐らくイギリスの航空機編隊、そして、艦橋(かんきょう)から火を上げる戦艦二隻。


 さっきの航空機が爆撃を成功させた証拠だった、だがその戦艦はそれを気にしていないかのようにこちらに主砲を向ける、その瞬間、僕は反射的に無線を取って叫んだ。


「総員!今すぐ下がれ、それができないなら伏せろっ…艦砲射撃だ!」



 戦艦艦橋内

 そこら中から火の手が上がり、動けるものが全員で消化を行う


「艦長!このまま艦砲射撃は無茶ですっ」

「いや、できるさ」


 そんな状況でも、艦長と呼ばれた男は笑った。

右目の上からは血が流れ、左手の肘より下にはガラス片が刺さって見るに堪えないほど傷ついている。


「俺たちがやらねえで、誰ができるんだよ、船体三十度回頭、主砲発射用意!」

「全く、言い出したら聞かない癖直してくださいよ…」


 うんざりする副官も諦めてるわけではない、寧ろ艦長と同じように笑った。

乗員が九割ほど消火活動にあたったおかげで火の勢いは弱まりつつある、全員が笑う異様な船、まるでどこかの狂った戦闘狂部隊を見ているようだ。


「さて、いいところはもらっていこうか陸軍諸君。全主砲、弾ある限り撃ちまくれぇ!」



 無数の爆発音、だが今回は僕たちのものだ、敵を巻き込み、地面ごと吹き飛ばす。

凶悪な大艦巨砲主義の産物が敵をせん滅する。どこかで、悪魔のように笑った人間の顔が浮かんだ。



 解説

・艦橋

 戦艦などで指揮をするところ、どう説明すればいいんだ…?

大体一番高いところが艦橋のはず(安定の情報不足)


・大艦巨砲主義

 航空機の時代になる前、戦艦は海戦での戦局に大きく影響を及ぼしたため

「せや!戦艦強くすれば無敵艦隊の完成やないか!」

という思考で大きな砲を搭載して戦艦を強くするという考え、大きな主砲は強い、ということ

ちなみその後、空母の登場により時代は空へと変わる

 いつも読んで下さりありがとうございます

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