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世界の十字路【全話統合版】  作者: 時雨青葉
【第2部】守護する獣の街
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破滅の予兆

 あれから、どれだけの時間が経った頃か。

 床に投げ出されていたフェンの手が、ピクリと痙攣(けいれん)した。



 ゆっくりと身を起こしたフェンは立ち上がりはせず、近くの壁へともたれかかる。



「ははは……」



 フェンの口から、乾いた笑い声が零れた。



「実さん、すごいな……」



 それだけ呟いた彼は―――





「あはは……あはははははっ!」





 大声で笑い始めた。

 その声は決して明るいものではなく、むしろ禍々(まがまが)しさを感じさせる。



「ありがとう。感謝してもしきれないくらいだ。」



 フェンは(わら)った。

 それは、近付く者全てを恐れさせるような、狂気に満ちた笑顔だ。



 フェンは自分の両手を掲げ、うっとりと目を細める。



「……シェイラ。」



 これで、もう大丈夫。

 何も怖くない。

 手に入れるものは手に入れたのだ。



 だから後は……

 そう、後は―――



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