春祭り・大混乱編その2
春祭りは、すでに賑わいのピークを迎えていた。
広場には色とりどりの花飾りが揺れ、村人たちの笑い声と子供たちの歓声が響く。
前話でミーナが舞を披露し、猫たちが暴れまわった舞台の横。
イザベル嬢は薄桃色の春の勝負服に身を包み、花飾りを整えながら微笑む。
ギャリソンは黒のコート姿で、猫たちの暴走を冷静に見守りつつ、時折腕組みで制止するも、猫たちはまったく言うことを聞かない。
そして――舞台では、ミーナが「次は春の余興」とにっこり笑い、ルークも参加することになった。
「ルークさん、あなたも参加なさって?」
「……ま、まだ続くのか……」
ルークは肩を落としつつも、どこか楽しそうに手を組む。
ミーナは小さく跳びはねながら
「うん! 春祭りはここからが本番なのです!」
◆ ルークも巻き込まれた大混乱
春の余興は、村の子供たちと大人も交えての“リボンつかみ競争”。
ミーナは手にリボンを持ち、猫たちは自由に舞台周りを駆け回る。
ルークはリボンを持って立っていたが、トラが足元に飛びつき、モカが肩に乗る。
ルーク「うわっ、やめろ! 猫たち!!」
それでもミーナは元気いっぱいにリボンを振り回す。
「にぃにもいっしょにやるのです!」
ルーク「……はいはい、わかったよ……」
アニーは両手を広げて、舞台の混乱を楽しむ。
「猫たちまで参加するなんて、今年の春祭りはすごいね!」
リックは少し戸惑いながらも、猫の動きを追いかける。
ギャリソンは少し離れた場所で、腕組みしながら状況を観察。
「……やれやれ、またこの光景か……」
モカがギャリソンの足元でスリスリし、トラは背後にジャンプ。
ギャリソン「……落ち着け、猫たち……」
もちろん、猫たちはまったく落ち着かない。
◆ ハチャメチャな競争と猫の暴走
リボン競争は次第にカオスに。
モカが他の子供のリボンをくわえて逃げ、シロが屋台の綿あめに飛びつく。
ルークはリボンを握りしめつつ、猫たちを追いかけ、舞台の上を走るミーナとぶつかりそうになる。
ミーナ「にぃに、しっかりつかむのです!」
ルーク「わかった……でも、猫たちもなんとかしてくれ……」
アニーは笑いながら、猫たちを誘導する。
リックも少しずつ慣れてきて、猫たちを追いかける動きに参加。
村人たちは大笑いしながら、子供たちのリボン奪い合いや猫たちの暴走に拍手。
「いやぁ、今年の春祭りは予想以上だ!」とおばあさんが笑う。
◆ クライマックスは春の舞台で
最後のハイライトは、ミーナの舞とルークの“リボンキャッチ”。
舞台中央でミーナが華麗にリボンを振るい、ルークはそれを受け取りつつ、猫たちの邪魔を避けながら走る。
モカが急にジャンプしてルークの肩に飛びつく。
ルーク「うわっ! トラも乗るな!!」
ミーナは笑顔で
「にぃに、がんばるのです!!」
ルークも笑いながら、猫たちを押さえつつリボンをキャッチ。
村人たちは拍手喝采。
イザベル嬢は花飾りを整えつつ、楽しそうに手をたたく。
「これで春祭りのクライマックスですわね」
ギャリソンは腕組みのまま、猫たちに囲まれながらも冷静に見守る。
「……やれやれ、まだ終わらないようだ」
◆ 春祭りの余韻
祭りはまだ続く。猫たちの暴走は終わらず、舞台の花飾りは宙を舞い、リボンは空中で絡まる。
ルークはミーナと猫たちの間を縫うように動き、ようやく舞台から降りる。
「ミーナ、疲れたら休もう」
「だいじょうぶ! まだまだ元気なのです!!」
アニーは笑顔で「さすがミーナちゃん!」と声をかけ、
リックは控えめに「ほんと、すごいな……」と感心。
祭りの混乱は続くものの、村人たちは楽しそうに笑い、春の空気は一層華やかになった。
ルークは深く息をつきつつ、心の中で
「……妹も猫も、ほんとに手に負えないな……」




