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 8話  宝を得る。


 宝箱は、現状見つからない。


「やっぱり、滅多に見つからない物だな?残念、最初から見つける方が可笑しいのか」

「何を言っていやがる。暇なら この俺様が相手をしてやる」


 毒系の魔法が振り掛かり、血反吐を吐くが耐性が付いてしまう。身体で体験して覚え、状態異常回復魔法も覚えてしまう。


「貴様、勇者か?・・・・なるほど!」

「寝言は寝て言え、俺は普通の高校生だ」


 炎系の魔法が降り注がれる最中に重力系の魔法も連動する。同時に手に持っている丸い異物にも魔力が振り分けられ、連動して魔法が放たれるのだが魔力消費が激しいのか?ミルミル内に魔力量が減る。


「魔王よ。魔力が寂しいみたいだな!大丈夫か!」

「この俺様を魔王・・・様と呼ぶとは嬉しい事を言ってくれる。盗人の貴様に最大魔法を見せてやろう」


 呪文を唱えだす。その間も多くのハイオークの彼らが襲い掛かってくる。飽きも来た頃に覚えたての重力魔法で彼らがペチャンコになってしまうと生き残った彼らも引き始める。剣技の練習とばかりに彼らで訓練がてら多くの技を試していく。普通に戦っても勝てる見込みも無く、最後の一撃を持ち合わしていなかっただけに・・・


「笑止、貴様の最後だ!」


 自分自身と彼らにも5重の結界を張ってみれば、色鮮やかねオレンジ色の光の光景を見ながら


「長いな!食事にでもして置くか。何がしたい?」


 部屋全体が黒炭に成りながらも2つの場所だけが残されていた、9名の彼等は震えた状況を理解できないでいたのだが拓海は、食事をして時間を潰していた。味方の彼らも全滅してしまう。炎に焼かれて魔核だけが取り残されていた。その為に目に見えた物だけをストレイジを走らせて回収を試みる。


 魔王が喋る

「何をした?」

「5重に張った結界も3つも結界が消滅したようだな!暇だったから貰った弁当を食べていた。いいのか、魔力が残りわずかだぞ!」


 彼もストレイジ内から魔力回復ポーションを取り出し、口の中に流し込む寸前で箸が飛んできて割られてしまう。


「おじさん達は、もう少し そのままでいてくれるかな!戦闘に付いてこれないでしょう」


 桜庭拓海の姿が消えると斬撃音だけが鳴り響いて来る。それと同時に最小限度の魔法だけが舞うように飛び散りだして硬い皮膚を削りだしていく。


「魔力も溜まった。次で終わりに・・・グゥワァ~!」


 丸い球体を持っている腕を切り落としてみる。魔力が奔流して拡散した。同時にストレイジを飛ばして回収してしまえば、


「なるほど、これは宝だ。増幅装置だな!魔力の消費も激しいようだ」

「貴様何処で そんな事を知った」

「ん!脇に書いてあるだろう。お土産に十分だ!」

「もしかして楽しんでいるのか。この状況を!」


 悪寒が走る。先程から試し切りに試し魔法をしているのみで味方の兵士が死んでいく様を見ていた。それだけに恐怖も覚える。


「違うよ。魔王!俺は戦闘経験がゼロだ、何も知らない俺に色々と教えを乞いていたのさ!戦闘の仕方も理解してきた。少しだけ本気で戦う事を許してもらえるか」


 魔法の連発ができても回復魔法が扱えなかったようで筋肉で止血をしてしまう。右手で残り僅かな魔法を連発しはじめるも連撃で切り付けられて消滅をしてしまう連続で魔力が尽きた処で鞘に剣を戻し、鞘に結界を張り魔力を貯めて行く。居合い抜きの要領で心臓部分から首元に斜め切りで切り口から魔核が出てきて死滅してしまった。


 歓声が上がる最中に一目見ただけで 入口付近からも多くの者達が乱入してくるも気にする事も無く、隠し扉の壁を切り壊し、中に入って行く。桜庭拓海の姿を目にした。戸惑う、彼ら!おもしろがる、桜庭拓海!2択に別れる。


 一瞬で移動をして 広い空間内に来てみる。剣と杖が6つ浮いている状態で目の前に金銀財宝のお宝が小山の様になっていた。


『汝、武器を求めるか。宝を求めるか』

「脳内に話しかけてくるな!実に面白い。相手がいないと会話も成立しないのか、目に見えている者だけか、気配か?まぁ~いい、いい物を覚えた。

 俺は、強欲だ。従う物だけを持っていくとしよう。ストレイジを用意してやる、勝手に自分から入ればいいだろう」


 不思議と7つのストレイジが出来上がり、笑い声が聞こえた錯覚を覚えるが金銀財宝の小山が崩れ、中から大きな盾が現れる。・・が!ストレイジに入る事ができない。勝手に悶えるかのように強引に入ろうとしている最中に他の武器達が自然と中に張る。仕方が無く、拡げてやれば喜ぶ声が聞こえた気がした。


『強欲なる者よ、貴殿に幸有らん事を願う。宝も持って帰るといい』

「聞いてもいいか!」


 ・・・・・・答えが返ってこなかった。金銀財宝も貰い受ける、貧乏人の桜庭には十分な利益を得る事ができた。


「チィ!まぁ~いいか。貰っていいと言うのであれば、持って帰るか」


 ストレイジで全てを回収してしまった。拓海が長い廊下を歩いているだけで後ろが塞がれて行く。入ってきた場所まで出てくれば、完全に閉じられてしまった。外では、多くの関係者たちが魔物の死体に集まっており、小部屋の扉も絞められており、壁だけが温存された状態であった。それも色違いで!







 第9話 剥奪

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