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 7話  ノイズ!


 戦闘が終われば、集まってくる。彼らにコーヒーを渡す。


「先程は、ありがとう。君のお陰で命が救われた」

「どうする。リーダー、これ以上に進むのか」


 1人1人が現状報告をしはじめ、悩んだ末に帰る事を選ぶも ここでも拓海が


「それは無理ですね。閉じ込められております。解除方法は理解できませんがあなた方なら可能なのでしょうか?」


 拓海の言葉など聞くよりも コーヒーを飲み干した。入ってきた場所に来てみれば、壁が塞がってオレンジ色に変わっていて 閉鎖されていた。魔法使いの3人の男女が魔法を放ち始める。も!・・・途端に血反吐を吐いて倒れてしまう。


 深い溜息の後、桜庭が


「馬鹿でしょう、魔力の流れに逆らっても解除など出来ないでしょう。普通に魔力程度で空間を触れば、魔力の流れも理解ができないとか?」


 3人を同時に回復してしまう。


「驚いている処、悪いのですがお客さんがお目見えです。前の彼が後ろの彼らを隠蔽で隠しているのでしょう」


 意味を理解できなくても後ろに振り向いただけで解放されて気配が漏れる。


「脳筋なあなた方でも理解できましたか」


 この時点で主役が入れ替わってしまった。意味が理解できない事が増え始める。


 魔物が言葉を発しているが 言葉を理解できない。不思議とノイズが入り、言葉使いが変わり、彼等の言葉が理解できるようにもなる。


「実に面白い。他に管理者が居る訳だ。彼らを操る事が可能な者が 人類が勝てる見込みが無くなった訳だ」


 拓海が1人で考えている間に この場の彼らも震えあがって身動きができなくなり、彼らから発する威圧に殺気に呑み込まれて 言われるがままに付いて行く事となった。近くに落ちている武器を拾いながら彼等に付いて行く事となった。


 全てを拾い集めてから おもしろい武器を持っている、ハイオークの武器を見て興味が湧いて近寄って勝手に持ち上げて眺め見る。


「実に面白い武器を持っているね。欲しいな!」


 拓海がニヤニヤした顔で彼を見れば、臭い息で吠える。臭い臭い、素振りで彼から離れる。


「先程の彼以外は、喋る事が許されていないようだ。実に面白い世界観だ、それにしても何を青い顔をしているかな?」


 拓海の言葉など彼らには届く事も無く、300m程歩いた先で合流した数も100名以下程度のハイオークの集団が待ちかねており、上段に5名が居り、1人だけが椅子に座って待ちかねていた。


 ここでもノイズの後に会話が理解できるようにもなるが数の多さに震えあがり、死を待ちわびている現状だった。拓海の深い溜息の後に 椅子に座るボスが


「1人、前にでろ!遊戯を始めよう」


 チームリーダーの片岡武司が前にでようとした処で拓海が彼の肩に手を置く。


「少し、休んで気分をリラックスしてください。皆さんも呑み込まれておりますよ。戦う相手を間違えないでください」


 拓海が前にでようとした処で


「次は、俺の出番でしょう。無理な様だったら加勢してください、初めての体験です」

「責めて君のハンターランクを教えて貰えないか」

「Eランクと言ったら信じますか」


 此処でも彼等の緊張をほぐす積りで冗談を言うが聞く事もできない程に緊張で声が聞こえていなかった。片岡武司も周りの仲間の現状を知る。


 馬鹿にした顔で桜庭拓海を見てしまう。


「行ってきます」


 声を出す事もできなかった。拓海が状況を確認するように言葉を発する度にノイズの後に会話が成立し始め、ストレイジから武器が出てきた処で 1体のハイオークが姿を露にして前に立つ・・・が 欠伸と共に頭が吹き飛ばされてしまう。風の勢いが止まる事も無く、ボスに近付くと共に何かの壁に衝突して破裂音だけが鳴り響く。


 一瞬で移動して結界に触れる、それだけで理解したのか。


「実に面白い。この様な魔法もあるのか、応用が効きそうだ!」

「この盗人が!」


 殺気を飛ばして 拓海を吹き飛ばすも


「へぇ~これが殺気と言われる物なのか。形ある物だと思ったが・・そよ風程度とは本当に面白い、先程のあれも使えそうだし!」


 次の対戦相手も待ち切れずに襲い掛かってくるも陽炎で相手を切り刻むも襲い掛かる彼の背中に寄りかかるかのように拓海が背を預けるだけで意識が戻り、蜃気楼のように拓海の影が消える。武器を取り上げて魔力を流して見て理解した。


 初めて見る。桜庭拓海の戦闘風景に勝てる見込みが溢れる。


「実に面白い。魔力で武器変化ができるとは、先程までの武器は、そんな芸当もできなかった筈」


 1本1本ごとに確かめて行く。それでも3本が武器変化ができた。が!強度が落ちてくる事が理解できた。鑑定で理解ができた。


「使い道に困る武器なんだな!消耗品か?」


 そんな感じでのらりくらりと交わしながら敵を10分の1程度、相手にしながら倒していくと次第に彼等の方が焦りだす。1体1の対決も1対3になり、次第に1対5になり、総攻撃の様に襲い掛かって来る頃には、魔法の扱い方を完全把握もできた。


 雷魔法が拓海を襲うが服がボロボロになって裸の拓海が平然と立っていた。ストレイジ内から下着と服を取り出して着替える。それには、この場に集まっている彼らも驚く。魔法が直撃したにも拘らず、無傷で立っていられる彼を見て 上段で待ち構えていた4人も動き出す。


 1人目を陽炎で交し、2人目も首を刎ね、3人目と4人目は風魔法で頭が吹き飛ばされて 最初の1番目の彼を剣で縦に切り付けて2つにしてしまった。それを見た兵士達も震え上がる。


「遅い遅い、楽しもうぜ!」


 参加を試みる、彼らにボスの魔法で血反吐を吐く有り様に回復師の彼女が回復をして難を逃れる。外でも騒動の意味を知り動き回る。クラウンマスターに連絡をする有様まで


 ボス戦の前に回収ができる事をしていて休憩をしている最中に状況を知る。


「わかりました。向かいましょう!」


 そんな事態になっているとは知らずに 暢気に戦いを楽しむ拓海もいた。武器を盗み、魔法も盗み出す。


「貧乏人の俺からしたら 武器は幾らあっても困らないから捨ててくれ、それとも他の部屋にでもあるのか」


 兵士の1人が隣の部屋から武器を持って現れる姿を目にして その場に一瞬で移動をする。全ての武器を頂いてしまう。


「これじゃ~盗賊だな!死んでいく君達には、必要も無い物だろう」


 隣りの部屋にも興味が湧きあがり、多くの物を盗み始める。ストレイジ内の限度も分からず、敵の彼らも陽炎を相手に翻弄していた。全てを盗み終わった処で姿を露にする。鑑定で辺り一面を見てみれば、ボスの彼の後ろに隠し扉を発見した。長い廊下の先に空間が在る事が分かる。







 第8話 宝を得る。

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