4話 悪評
唖然としている最中に 詩織が警察に電話をする。桜庭拓海も地面に叩きつけて押さえつける。もう1人の彼を逃がさないように同級生達が取り囲む。
「待ってくれ、俺達は妖しい者で無い」
「そんな事を言って またしても全財産を奪うのですか」
全てを理解して彼らを煽る。ハンターギルドの職員を!程なくして警察官に野次馬、報道機関の彼らも到着して ネットで騒がれている彼にも注目が集まり、腕を折られて取り抑えられている彼もまた、ネットに流れる。
現場で行われている事がネットで流れれば、炎上する。おもしろいように書き込みが行われ、桜庭拓海が悪い事にしたので集結させてしまう。
「これで俺の噂も悪い方向に流れています。どうしてくれるのですか」
救急車が到着をして彼を輸送する。保護観察官も到着した頃には、一部始終が流れ終わっており、頭を抱える。
「こんな事をしていたら 君の未来は・・・!」
「・・もう、終わっているのですよ。悪い大人に騙される、俺が悪いって!ネットでもいいように語っているでしょう」
同級生達も見ていた。そんな事も無いとは分かっていても世間一般には、彼の本質を誰も知らない。ネットで流れている彼が真実である事も知っていただけに噂話だけが1人歩きをしていた。
「ここに来て またしても警察沙汰になる。あなた方にも忠告をした筈だ、当分 関わりたくも無いと言ったのだが彼らでしょう。ハンターギルドの人達って!」
ハンターギルドの名がネットに流れる。それだけで叩かれ出す。名刺を取り出して判明した。各所にも連絡が流れ、ネット上の文面も消える。当然の様に映像も消去され、ニュースにも流れる事が無くなる。報道機関の彼らもまた口を塞ぐ事となるが 子供達には関係も無い事、学園内で流れ勝手に拡がる。町内から県内にまで拡がりを見せる。
当然の様に漏れ出して被害は、桜庭拓海に降り注がれ、悪評だけが付き纏う。その繰り返しが行われ、
担任の彼女が顔を出す。事の終結を望み。
「おまえら、今日が休み明けの登校だろう。遅刻をするぞ!急げ!」
桜庭が応える。
「佐々木先生、見ましたよ。大胆な事をするのですね」
「何を言っている。意味が理解できないのだが」
「克己、映像を先生に見せてやれよ」
「まぁ~ネットでは流れている奴だろう。録画もしたからいいけど」
「録画?」
音量も最大限にして卑猥な声で鳴く、彼女の喘ぎ声が この場を静かにしてしまう。先程まで騒がしかった現場が そして 彼女の見ている映像を見て自分自身の姿が映像の中で流れている現状を それと同時に多くの男達に抱かれている彼女の姿も映しだされていた、
「これは、全てを買い取った筈だ。ネットに流れる筈が無い。・・どうして・・・」
「同級生なのでしょう。ネットで見してもらいましたよ。大胆ですよね」
「違う、あれは私じゃない」
同期の教師達もまた映像を見せられて固まるが連行されるみたいに連れて行かれてしまった。
「まて 私の話を聞いてくれ!頼む!」
白い目で彼女を見る。この日の内に学園内に拡がってしまう。教師にまで行き渡ってしまった。
「俺達も学校に行きたいのですが 久し振りの登校ですよ。俺の場合は!」
「待ってもらえないか。我々は・・・!」
警察官の彼の肩に手を置いて
「お願いできますか。静かな生活を望んでいるのです」
「了解しました。連行します」
ネットに逮捕される瞬間が流れ、またしても炎上した。教師も炎上して この場のやり取りも炎上した。実に愉快な世界とも言える。この日も授業が無くなってしまった。担任も変わってしまう。男性に変わり、
翌日になれば、通常に戻る。
「今日も仲がいいな!御二人さん!」
「拓海!」
「拓海君!」
謹慎中の元担任が事件を起こしてしまい。謹慎処分で数日間の休暇にもなってしまった。またしても同じような事が行われ、ネットを騒がせるのであった。それも桜庭拓海の性に成り、勝手に炎上する事となり、悪評が拡がる。
「見たか、拓海!そうだった。携帯電話を持っていなかったよな!これを見てみろよ」
前回と同じような映像が流れていた。
「好きだねぇ~彼女も!」
「本当に懲りないわよね。大人なのに!」
「本当だ!」
桜庭の発言に 詩織、克己が応える。
「克己、詩織、携帯電話かして炎上させよう」
「本当に好きよね。可愛そう!」
「使うのは構わないが拓海に携帯電話を持たせない方がいいよな!」
「私も思うわ。使い慣れし過ぎよ!自分の事を面白おかしく描き過ぎ、誰が悪者なのかもしれないのに」
「こんな処だな!実に愉快だ。自分の事だけど!」
ネット上を確認して 2人の顔も青くなる。ブリキの玩具みたいに桜庭拓海をみる。
「拓海、こんな事を書いたらお前1人が悪者になるだろうが!」
「彼女が勝手に行なった事でしょう。全ての原因も彼女の行いの性でしょう」
「悪評こそ、拡がる事が早い。それは学園でも同じ事だろう」
桜庭拓海が言っていた事が真実で悪評こそが全てだと信じる者が現れだす。評価も下がった頃に佐々木克己が名乗りを上げようとして桜庭拓海に止められてしまう。
「おもしろくない行為は、辞めにしよう。悪者も1人で十分だろう」
意味が理解できなかったのだが 1週間の謹慎処分が終わりを迎えた頃には、普通に出勤してくるのであった。元の担任教師が意味を理解できない状態の2人に全校生徒達だった。
「ネット操作も ここまでくれば、詐欺だね。真実も見つける事ができないだろう」
「何をした。拓海?携帯電話を持っていないだろう」
「元はパソコンだろう。フリーのアドレスを使えば、誰にでも操作は可能だ。そんな事を10人分で行えば、簡単に炎上もする。後は芋づる式に繋いでいけばいいだけ、面白いように騒いでもくれる。愉快だと思わないか」
「はぁ~拓海を敵に回す相手が可哀想に!全てを計算されて負けが確実だ」
「何を言っているの これだってお父さんに習った事だよ。心理戦で今までだって一度も勝てなかったのだから 勝ち逃げをされた気分だ。俺からしたら!」
苦笑いをする2人、両親の掌の上で踊る。拓海も知っているだけに笑う事しか出来ないのも真実であった。
夏休み後に部屋に戻ってくれば、同僚が増えていた。山田勝己と秦野守、クラスこそ違うが同級生だった。当然の様に桜庭を知っており、勝手に感動もしていた。
3人の協力もあり、桜庭拓海の悪口が拡散もする。被害届が出されていないだけに拍車も掛かり、1人歩きが始まってしまった。
第5話 2人の為に動く。




