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 2話  スポーツテスト


 放課後、


「どうだった。克己」

「聞くな!後ろから数えた方がいい位だ。拓海は?」

「此処の教師は馬鹿だろう。何も大学の試験問題を出す必要も無いのに結果を見るまでも無く。満点だろうな!国内だけで無く海外の大学試験までネットに流れている時代だぜ。無駄無駄、簡単すぎて半分寝ていた」

「相変らずだな!明日からのテストも手を抜くのか?」

「克己もバレない程度に身体強化を使ってみろよ。詩織が見直すかもしれないぞ。それに相手がいないと面白味が無いだろう」


 桜中学校の連中が集まり出す。


「桜庭、競技ではおまえに負けないからな!今日こそ、ギャフンと言わせてやる」

「頼むな!これで少しは楽しめそうだ」


 彼らからもヤジが飛んでくるも そよ風程度に笑顔で応える。


「相変らず、体育会系の奴等に嫌われているよな!拓海!」

「もう、私を置いて行かないでよ。大変だったんだよ!私も!」

「相変らず、男にも女にも人気者だな!詩織は!」

「その言葉は、そのまま返すわよ。拓海!」

「そうか?女子との会話だって詩織としかしないだろう。男同士の話の方が多いからな!」


 3人で話をしている間に生徒が集まり出す。拓海達の学校だけが雰囲気が違っていた。一流のアスリートと普通の高校生の違いでもあった。


 他校が1人、入っていたのだが20人が横一列に並び、50メートルを疾走する。1人を取り残された状態で5秒を切る速さだったのだが1人分飛び出した状態で桜庭が前に出ていた。


「高校に上がっても 俺の背中を見ている積りか。運動部!」

「競技は、まだ 始まったばかりだ。1つは確実に勝つからな!俺達が!」

「体を解す積りで 身体強化で疾走してみるかい。訛っている身体に血流が激しくなるだろう。今後の為に」


 体内に溜まっていた魔力が暴走気味に漏れ出す。それを見ていた教師達も止める事ができなくもなる。近寄る事ができなくもなり、


 担任の佐々木望が聞いてくる。


「なんなの彼らの身体能力の高さは?本当に この前まで中学生だったと!」

「彼らが桜中学の有名人たちですよ。スポーツの底上げが期待できそうですね」

「そんなにも凄い子供達なのですか?」

「彼らには既にスポンサー企業が後ろに付いていますよ。本当にアマチュアにプロが乱入するようなものでしょう。そんな彼らが本気で走ったら どんな数字が出るのでしょうか。佐々木さんなら何秒くらいですか」

「走るのは、ちょっと・・・それでも彼らよりかは劣ると思います」


 結果は、音が鳴りやむ時にはゴールしていた。それでも100mを走り切ってしまった。


「高校でも俺の背中を見ているのかい。君達は!」


 悔しがる。同級生!


「なんなの本当に この前まで中学生だったの?」


 何も見えなかったわよ。何が起きたって言うのよ?記録を見ても1秒台で止まっていた。27名が!体内に魔力を持っていなければ無理な事は教師の彼らでも理解していた。とんでもない彼らにスポーツテストが占拠されたと言ってもいい位になってしまう。


 桜中学校の生徒に占拠され、それ以外の生徒達は それなりの成績を出していた。従来の成績だった。


「終わってみれば、いつもと同じだな!訛った身体で これだったら十分だろう。おまえ達と遊ぶのも」

「次こそ、勝つからな!俺達の誰かが!」


 負け惜しみでもあった。


「まだ 始まったばかりだろう、成長も止まらないから時期に負けるだろう。俺が!」

「忘れていた。まだ もう一回戦できるぞ。魔力測定が来週あると聞いた。それだけだったら勝てる見込みが出てくるだろう。天が与えるものだからな!」

「それだけは、俺でも未知数だな!計算しても分からない」


 担任の佐々木望が桜庭に近寄ってきて


「桜庭、寮の申請が下りた。2B14号室だ!1号棟から5号棟まで存在しており、2号棟という意味だ。アルファベットは、階層を意味している。ABCと存在しているが2号棟は、2階までしかない。必要以上に大きくもなっている。共同の部屋なだけに!

 それ以外は小部屋だ。個人が借りる事ができる部屋だ。相部屋でも構わないという事だったので空きができたみたいだな!まぁ~喧嘩になる事も無いだろう。仲良くやる事だな!」


 部屋の鍵を借りて部屋に行ってみる。部屋の扉を叩けば、中から返事が返ってきた。簡単な挨拶をする


「今年の1年です。桜庭拓海と申します、よろしくお願いします」


 挨拶をして 手を指しだしただけなのだが放心状態で聞いていたようで 間が開いて挨拶をされてしまった。


「すまん、すまん、学園のスターと同室に成ると思わなかったから放心してしまった。俺の名は、鈴木亮平だ。高校2年で野球部に入っている。スポーツに興味は無いよな!」


 本棚にある本に興味が湧き、


「先輩の本ですか。読んでみても構わないでしょうか、見た事も無いマンガですよね?」

「表紙も漫画みたいになっているが小説だぞ。読んだ事が無いのか」

「初めて見る本です。実に興味が湧きます」


 数分で5冊も読んでしまう。それを見ていて驚き、


「ネットで探せば、本に成っていない奴まで多く出ている。多くの作家も存在していておもしろいと思うが試しに読んでみたらいい。携帯電話でも可能だよ、持っているのだろう」

「携帯電話ですか・・・!持っていません。PCパソコンを持っている、のみです。維持費にもお金が掛かってしまう為に持つ事を諦めております」

「そうか、パソコンがあれば電話も掛ける事ができるからか。俺のセットアップを使って貰っていいぞ。学園にも共通の番号があるから使ったらいい。使える物は合っても困らないだろう」


 仲間達の番号や学園の番号に 知る限りの番号まで教えて貰う事ができて無料で使う事が可能にもなる。蛇の道は蛇、携帯電話が手に入ってしまった。当然、パソコンの電源が入っていなければ、電話を掛ける事ができないが十分でもあった。





 

 第3話 遺産を奪われる。

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