17話 神器
拓海も歩きながら思考を巡らし、本体の場所を目星が付いたのだが厄介な事に心臓にも核にも絡み付いていた。1度、触れてみない事にも理解ができない事を思い至り、心臓の真上に来た処でクナイで穴掘りが始まる。と言っても簡単に穴が開き体内に入る事ができた。
勇者の称号を乗せただけで根が消滅をしてしまう。根源の本体まで光が走る、場所を移動して本体を掴み持ち上げてみれば、根が切れて消滅をしてしまった。甲羅の部分にまで魔力を流してやるだけで浄化をしてしまった。今現在の亀が吠えれば、他の亀たちも吠え出す。
その中でも一際大きな亀が白目に成りながらも自我を保ちながら吠える。それを聞いて他の亀たちも同様に嬉しい声で吠え出せば、
「本当に面倒事を持ってきやがって 次からは、他の奴にしろ!」
クナイを足場に移動が始まる。荒れ狂う風の中を走り抜き、クナイも配置に付く。一際大きな亀の頭の上で頭に触れただけで状況を理解した。全身が光り輝き、光の浄化で消滅をしてしまい。本体を引き抜けば消滅をしてしまった。彼の頭の部分で少し待つ、
「ここで邪神のお出ましじゃ~無いのか。つまらない、少しは闘いと言うヤツも体験させろよ」
亀の頭を蹴り飛ばしただけで海の中にまで頭が下がる。それを見ていた亀たちも下がりだしてしまう。怒らせたくないとまで思いだす。
『戻れ』
拓海の下に8体の武器、剣、杖、盾が現れる。同時に残りの剣と杖もこの場に現れ、主を示す。
「揃ったな!始めるぞ」
その一言で空間が歪み、光の中に納まる。全ての邪気を払い、正常に神秘な世界へと戻してしまった。歓喜な声で吠え出す。荒れ狂う風も止み、穏やかな風が流れるようにもなる。
「ゲートを開け、俺からの願いだ。外野との接触を避けろ、面倒事を持ち込むな!わかったか!」
拓海が移動しただけで12本の武器も移動する。
「8体が元の場所に戻れ、それ以外は必要も無い」
頭を蹴り飛ばして 催促をする。
「ゲートは! 屍を11体、作ってもいいのだぞ!」
彼の本体の中で静かにしていた彼らも元の世界に戻る事を把握した。拓海の手の甲に文字が浮かぶも触れただけで消えてしまう。重力魔法1発で11体の亀の頭が海の中に落ちてしまった。
「俺は平凡を望む、分かったか!そう言えば、報酬が何も無いって言うのもハンターらしくないよな、どんなものでも構わない能力が上がる物を寄越せ、違うな!いただけますか。神々の方々!」
・・・・・・無音が続く。それだけで重力魔法で11体の亀が頭を海の中に沈めてしまう。慌てるように神器を作ってしまう。11体の亀が・・・触れる事も無く、鑑定で理解した。
「ありがたく頂いて行く。もう、会う事も無いだろう。2度と俺を呼ぶなよ」
ゲートの中に消えてしまうが
『本当に 恐ろしかった。邪神の彼女が現れた時でも普通に会話ができたが言葉が出て来なくなった。彼を前にしたら神々も委縮してしまうぞ。本当に勇者なのか?』
多くの事を語るが答えが出る訳も無く。静かな時間の中で気ままな事をして昼寝をするようになった。数万年ぶりの静かな環境を味わうのであった。
拓海がゲートから出てきただけで安心する。出て来ないかと心配もしていただけに
「よかった。戻って来ないかと心配したぞ。拓海!」
「拓海君!」
「あんたの事だから殴っているのかと思ったわ」
「稼ぎの無い仕事などしたくないから 殴り倒して催促したら出したよ。異世界の神々の使徒の分際で待たせるアイツ等が悪い」
さすがの彼等の顔も引く。本当に殴って出させたのかと思っていると目の前に12球体が現れる。彼等の見合う球体が彼等の身体の中に納まり、心臓部分で半球が飛び出た状態で止まっている。彼らも戸惑っている最中に拓海が
「性能を問う。能力が倍から100倍までの間に能力が向上する。簡単に言えば、俗世界から離れるほどの力を得る事にもなる。早い話がギャンブルだ、自分の手で触れてみろ!」
球体に触れただけで認識したと勘違いをされてしまい。1人1人が光り輝き、契約が完了してしまった。彼等の脳裏にも契約が完了して能力の向上を知らせてくれる事となった。これは、拓海の知らない事であった。
但しが付いた。桜庭拓海と同じ戦場であれば、100倍以上の働きをするが それ以外であれば、倍もしくは3倍の能力向上しかない事を言われてしまう。
「そうだ、クラウンマスター!これを上げるよ。ハイオークの時の戦利品、能力向上の玉」
ストレイジから取り出して呆けている手の中に勝手に持たせてしまい。契約が完了してしまった。離れて手元から落ちるが周りに浮いている事に驚く観衆。脳裏に言葉が入ってきて我に返るが既に遅く、
「別荘を借りる件は、これでチャラにしてくれよな 頼むよ! いやぁ~面倒な物を持つのが嫌だったんだよ。助かったぁ~!克己、詩織、帰ろうぜ。用事も終わりだ」
「なぁ~拓海、今 貰った奴って神器なんだろう。あの武器達と同様に凄い物なのか?」
「ん?契約ができた地点で武器を持つ事も可能だろう。選ばれると思うぞ、あそこに辿り着ける事ができれば・・」
その話を聞いている彼らも驚く。持てば最後、世界中からのスカウトも夢で無い事を知る。
「武器に意識を乗っ取られれば、魔王の誕生だろう。それはそれでおもしろいと思うな!非力な物が持てば当たり前だろう」
「拓海だったら?」
「尻尾を振って飛んでくるだろう。けど・・・国に取り上げられたものだしな!今更持つ気も無い。ハンターでもない俺には必要も無い物だ。武器は持っているし、魔法も扱える。これだけ在れば十分だろう、強敵と呼ばれる者達は、ハンターが戦ってくれれば、俺は弱者を虐めていればいいだけ、ラクして金を稼ぐ事ができる。実に愉快で快適だ」
判断基準も拓海が決めるから強敵が残される仕組みを知る。
「拓海、俺達も・・・!」
「何を焦っている。能力測定を行わなければ、問題も無い事だろう。フリーのハンターなのだから それでも彼等は別物だ。クラウン所属のハンターなら一気に6名のSランクハンターを搬出してしまったから国内バランスが崩れる。
1つのクラウンで8名のSランクハンターが在籍する事となった。国からの要求も変わると思う」
いつも以上に疲れた2人であった。特に精神面が・・
第18話 100万円




