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 16話  途方に暮れる。

 

 魔物を倒しながらの移動が開始になる。彼らも信じられなかったのだが甲羅と言う洞窟を抜けた先で見た光景は、強風が荒れ狂う世界であったのだが確認ができた。


「此処で1つの疑問が生まれる。彼らに仲間意識が在るのかないのかだ。そして 俺達が飛ばされた場所も彼らの腹を満たすための牧草地帯程度だという事が考えられる」


 彼らにも疑問が生まれる。魔物も食物の1つと考えたら自分達も食べられる為に飛ばされてきた事となる。疑問が疑問を呼んで整理ができなくなる。その様な最中に・・拓海が!


「取り合えず、頭を切り落としてみるか・・・・そうだな!立っている。あれがいいだろう」


 波しぶきを全身で浴びてしまう。海水だと判断ができた。またしても疑問が生まれる。彼らも食事の一環だと考えた場合、これ以上に大きな生物がいる可能性が生まれる。真水だった場合は、広さにも限度がある事が考えられるだけに・・


「できるのか・・・拓海?」

「可能だろう。食事の最中だ!立っているのであれば、頭が切り落とされた事が分かるし、アニメとかだった場合は再生も早いだろう。心臓も5つも存在しているようだし、うぅ~ん!頭が混乱する。計算が間に合っていない。時間がもう少し・・・・あれば!」

「中村さん、彼は何を言っているのですか?倒す。ですって 無理よ。あんな場所までどうやって?」

「走って移動するのだろう。跳躍だけでも30mの移動が可能だよ。彼ら3人は!」


 驚きの真実を聞いて更に驚く。


「桜庭さんは、理解できるが他の2人がどうして?」

「それを私に聞きますか。分かりません、それが答えです。拓海君に聞いたら教えてもらえる事でしょう」

「考える事が面倒になってきた。面倒事は消滅させてみるか。克己、詩織、この場を守って置いてくれ!完全に消滅を指せてみる」

「可能なのか?」

「知らん?やって見ない事には俺でも分からない。この場所を維持できれば、何とかなるだろう」


 拓海がクナイの上に立つと それに伴って亀が鳴く。“ ガッァ~~ ” それを聞いただけで拓海以外が震えあがり、頭を抱えて震えあがって地面に頭を付けて耐えている最中に 拓海1人だけが理解した。そして溜息をする。


「拓海、突然 どうした。コイツが吠えたぞ!」

「俺達が呼ばれた理由が解った。この場に集まる亀の核を守ってくれだと本当に勝手に死んでくれれば、こんな事にもならなかったというのに!面倒事でしか無いだろう」

『勇者よ。邪神に捉えられている我等を守るのも貴殿の仕事だ。我等は、異世界を管理するもの成り・・・貴殿の願いを叶えよう』

『勝手に死ね。俺達を元の場所に戻せ!できないようなら皆殺しだ』


 拓海の空気が変わっただけで この場に集まる彼も理解する。怒っている事に


「・・・・拓海・・!」


 手で制止させられ、何も言えなくもなる。


『我等の願いを聞き入れてくれ、・・・・頼む。・・・・世界を救ってくれ・・!・・多くの生き物たちを救ってくれ!・・・・勇者!』

「本当に面倒事を持ち込みやがる」

「何が・・だ!何を言っている、拓海!」

「この場にいれば、敵が襲ってこない。出れば知らん、待っていてくれ終わらせる」

「拓海君、私達にも分かるように説明して貰えないだろうか」


 今まで話していた内容を誤魔化しながら説明をした。勇者とかが入っていないだけでも彼らからしたらとんでもない事だったみたいで 最後に邪魔をしても構わないと言った途端に寝転がってしまった。


「中村さん、私達も手伝うべきです」

「拓海の面倒事は加入しない方がいいよ。普通の人には生きた心地がしないわ」

「俺も詩織も死にたくないから この場で寝て待つ」

「器用貧乏の拓海に任せればいいのよ」

「あなた達こそ、仲間でしょう」

「私達3人は、幼馴染よ。昔から知っているから分かるのよ。あの様に言った時は、近づかない事よ。あり得ない事をするわ」


 克己は完全に熟睡してしまった。それでも神経だけが研ぎ澄ましている。呼ばれてもいいように!詩織が克己の腕に頭を置いただけで包み込むように抱きしめる。安心して眠りに付く。2人!


「本当に寝てしまっている。2人とも」

「心配で寝ていられる訳が無いだろう。拓海君に呼ばれてもいいように身体を休ませているだけだよ。君も休みなさい。外には、1万を超える魔物が存在しているんだよ。休める時に休むのもハンターの仕事だ。大変な仕事は、彼に任せる方がラクができる」

「彼がもし、ハンターを仕事にしていたら どんな人に育ったと思いますか」

「ふふふ~おもしろい事を聞いて来るね、君は!国内から魔物が消えると思うよ。それだけの実力を持ち合わしているよ」

「だったら どうして あれほどの悪評が乗るのですか?」

「人の心まで計算をして導いたでしょう。依頼として仕事も熟しているのが現状だよ。知らないから教えてあげるけど 彼の収入って数千万円もあるよ。年収だけどね!」

「私達でも1千万円を稼ぐとなると大変ですよね。それがどうして?」

「おもしろい事を教えてあげようか。拓海君は、高校に上がってから試験の度に常にトップを独占しているみたいだよ。国内の高校生の試験でも3位に入るほどの秀才だよ。その時だって試験の最中に魔物がゲートから溢れ出てきて大変だったんだよ。拓海君が居なかったら数百人規模の死体ができあがっていたと思う。

 詩織ちゃんが言っていたでしょう。器用貧乏だって!回復魔法も扱える彼は、重宝されているのさ!戦闘中でも構わず、回復をさせられでもすれば、やる気にもなるでしょう。背中を見ているだけでも死ぬ気が無くなるからね。それだけの価値がある人から悪評を乗せて欲しいと言われて断る事ができる人がハンターの中にいるとでも思う」

「もしかして・・中村さんも?」

「私だけじゃ~無いよ。クラウンマスターと呼ばれている彼らもおもしろがって乗せているよ。何度も命を救われた彼にお願いをされれば、書くしか出来ないでしょう。意味が理解できなくても」






 第17話 神器

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