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 13話  キャメロン・ブルーノ この世界の聖女でもあった。

 

 2本の剣をストレイジ内に入れてしまえば、周りを飛んでいた筈のクナイも消えて無くなる。ストレイジ内に収まり、


「悟の処で祝賀杯でもしないか。生還したお祝いに」


 悟とは、地元で焼肉店を営んでいる家族の同級生でもあった。


「・・・もしかして・・大漁か?」

「もしかしなくても・・・大漁だ」

「拓海の奢りでみんなを集める。詩織も手伝え」

「わかったわ。あ・な・た・!」


 途端に赤面してしまう。それがまた、笑いの下となり・・・程なくして出口が現れ、生還した。出てきてみれば、多くの報道陣に囲まれるも3人が逃げ出してしまう。逃げると同時に同級生にも知らせのメールを送り、集まる場所も確保した。当然、3人を見失う。炎帝の彼らだけが取り残され、死んでしまった彼らも出てくる事は無かった。生きていれば、ゲートが閉まる事も無かっただけに・・・多分!


 ハンターギルド職員に連絡をして 素材の買取をしてもらう。それと魔鉱石も手に入れてきていた。それの買取も頼み、肉のみが桜庭のストレイジ内に収まり、2人と合流を遂げた。後日の資金を3人で山分けをした処、1人頭5000万円になっていた。驚きである。


 ネットニュースでも悪評高い、拓海が取り上げられるも一変して言っている言葉が変わってしまった。いままでの悪評もハンター資格を剥奪させるものであった事を伝えられ、歓喜な声が聞こえてくる。多くのハンター達も真実を語りだせば、理解もした。多くの者達にも伝わる。


 店の中だけで納まる事も無く、店の外でも焼き始める。当然の様にビールを片手に集まる大人達も参加をして祭りみたいに騒ぎだす。同級生の家族も集まりだす、混乱する事も無く。子供会の延長みたいに騒ぎだして楽しい一時の最中にテレビ画面に1人の女性の姿が現れた時、ストレイジ内の1本の杖が反応を示す。拓海の深い溜息の後、テレビ画面の音量を上げて聞く。


 放射能を魔力変換で魔力に返還させて2次災害を防ぐ事ができた事を知らせる事だったのだが その際に多くの放射能を吸ってしまった彼女が意識不明で倒れてしまった事を知る。そして 皆がいる、騒いでいる最中にストレイジ内から1本の杖が出てくる。それを見て 更に溜息をして理解した。


「拓海、どうした?敵でも現れるのか?」


 その一言で騒いでいる彼らも息を呑む。電話を取り出して ハンターギルドの職員の彼に電話を掛ける。


「拓海です。キャメロン・ブルーノさんにお逢いできませんか。俺の持っている杖が反応を示しました」


 克己が聞いてくる。

「何かを隠しているだろう。拓海!」

「話を聞いてどうする。力も持っていない俺達には何も出来ない。無駄だって事だ、それならば動かない方がラクができる。それだけだよ」

「少しくらい、教えろよ!」


 拓海が聞いた事を皆に伝える。世界の崩壊に伴い、異世界の神と名乗る者が神器を与えられ、彼等の意思の元に武器を与えて貰えないかと言われたという。世界崩壊を防ぐ要に成りえるほどの力を持った武器の事を伝えられた。それまでの期間は、自由に使う事が可能だとも伝えられ、剣、杖、弓、盾が店内の中に現れる。


 神々しい光を醸しだしながら浮いている姿を見て 仲間でもない彼が触れてしまえば、皮だけになって床の上に落ちてしまった。


「俺でも触りたくも無い剣に触れるか。信じられないな!本当に!」


 箸で摘まんで持ち上げてみれば、空気に触れたみたいに消えてしまった。


「こんな武器だよ。俺が扱える武器も弓と盾くらいだ。剣も使ってみたが威力が在り過ぎて使い勝手が悪すぎる。簡単に街程度なら崩壊するほどの威力が在る」


 拓海でも扱えないと聞いて手が下がる。3人のハンターギルドの職員が現れて武器を見て固まる。が 7本の剣、盾、杖がストレイジ内に消える。残された杖、


「この杖をキャメロン・ブルーノさんに渡してもらえないですか。彼女の杖みたいです」


 魔力を体内に持っている彼が触れようとした途端に右手のみの魔力が奪われ、皮のみになってしまう。それを見て驚く、当然、拓海も!


「彼の右手を再生してやれ!」

「仕方が無いわね」


 同級生の彼女が立ち上がり、再生してしまう。それを見て驚く。見るからにデブ、ブスと言った感じの彼女を見て固まる。当然、受けた彼も固まってしまった。


 彼女が文句を言えば!

「なんだよ。礼の1つも言えないのか。ハンターギルドの職員をしていると御礼も言えないとは、お高く留まっているな!」


 皆が白い目で彼を見れば、謝罪も兼ねて礼を言いだすも後の祭りであった。


「拓海君、説明をしてもらえないだろうか」

「その資格も無いでしょう。俺は、ハンター資格を剥奪された身、あなた方の想像に任せるよ」


 それでも同級生の彼がネットに流していてくれて真実を知る。そして・・・固まってしまう。それは彼らだけでなく、全世界の彼らも注目をしていた。資格の無い者が触れれば死が待っている事も この街が戦場に変わる事を理解した。


「誰がネットに流したか知らないが 俺は知らないからな!街が戦場に変わっても!」


 拓海の発言を聞いてネットを消すように試みるも消す事ができない程の数字が表れる。


「知らないからな 明日の朝を迎える事ができればいいが殺し屋が来るぞ。俺が持っている武器を求めて」


 ストレイジ持ちは、本人が死ねば 中に入っている物が地上に現れだす。それは誰もが知っている事であった。そして 無意味な殺人が行われるようにもなる。黒焦げの青年や首が地面に落ちた青年の死体が数多く目撃されるようにもなった。


 拓海は、学園の寮に住んでいる為に外に出なければ、襲われる事も無い。今日も朝から その話題が飛び交うようにもなった。






 第14話 鬼嫁が確定していた。

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