12話 武器を得る。
克己と詩織から怒涛な苦情が降り注がれ、3人の行動が見えなくもなる。拓海の空気が変わった。
「どうした?拓海?」
「5人の気配が消えた。早かったな!次の獲物も俺達って事だろう」
「拓海、籠城戦をするにしても上に乗れない彼らにも働いて貰わないと私達では、勝ち目が無いわ」
「仕方が無いか。わかった!」
目を閉じて空間を感じ取る。氷が持ち上がり、階段まで作り出来上がってしまった。敵が動く事も感じ取れない、生き物も戦闘が終われば腹も減る。食べ物を求めたくもなる。
「最終的に食事を手にした物が勝てるようにしようぜ」
「だったら 死ぬなよ。拓海!」
「誰に言っている。俺だぞ、簡単に終わらせて来る」
氷で足を滑らせて 一瞬、消えたように見えたのだが足元で頭を抱える拓海を見て笑いが止まらない。2人、それを見て緊張も無くなる。
「おまえら、人が痛がっている時に!」
「・・・・拓海だからだ!」
「・・本当に・・緊張を取るわよね」
笑いが止まない。他の彼らも笑いを耐えていた。
「そんな余裕があるか!」
克己が拓海の背中を叩くだけで 凄い音が鳴り響く。音に反応して驚く。
「序に宝でも見つけて来いよ。俺達にも分け前を待っているぞ」
その言葉だけでも彼らもやる気が上がる。見つける事も困難な事も承知であった。強運が無ければ見つける事もできない事も知っていた。
拓海の気配も消える。城壁の上に拓海を見て驚く。克己が 詩織に夫婦の会話、
「猿芝居が下手だよな!」
「それに乗るのも私達でしょう。昔から!」
「仕方が無いだろう。緊張で動けない奴が多過ぎる事が原因だ」
「男も馬鹿だけど、女も馬鹿よね!惚れた男が馬鹿だと!」
「俺も動くとするか。好きな女にも嫌われたくも無いからな!」
赤面して
「馬鹿な事を言っていないで死なないわよ。私達は!」
走り切り、壁を飛び越えてしまう。それを見て驚く。
女性Aが
「あんた達って 凄いな!何度もゲートに潜っているのか?」
「初めてよ。魔物も初めて見たもの、倒したのも初めてよ」
彼らは何度目かでレットゲートを体験していただけに驚く。初めてがレットゲートを体験した事に普通のゲートなら生き残れる筈なのだがレットゲートでは、生き残りを賭けた勝負でもある筈なのに余裕まで感じ取れるのであった。
その頃、拓海も1匹目に遭遇するも擦れ違いざまに首が飛んで討伐が完了する。回収を試みる!その後も繰り返し行って大きな洞窟に血の香りを漂わせながら到着もする。それだけで事態が急変、多くのスノーベアーが姿を現すも弓を取り出せば、一網打尽で矢を降り注がれ、劇的に死滅していく。
剣に持ち替えて身に付けた武器の扱いを試せば、行動するだけで威力を押えなければいけない事を知る。性能が良すぎる事を知り、最後のボスまで簡単に討伐が終わってしまった。洞窟内に入ってみれば、お約束と言わんばかりに宝箱が有り、気にする事も無く開けてしまうも毒ガスと毒針が飛んでくる、結界に弾かれる音がして難を逃れる。
「2回目だけど 毒ガスに毒針が定番なのか?」
そんな事を思っていると地面が揺れて理解した。敵に襲われている事を知る。時間を掛け過ぎた様子でもあった。宝箱の蓋を開ければ、金銀財宝が入っており、1本のクナイを取り出してみれば、崩れるように増えて行き100本のクナイが拓海の周りを飛び交いだす。浮遊しているクナイを触るだけで理解して 宝箱の中身をすべて回収してから クナイを蹴り飛ばして飛び出す、その後もクナイを使えば移動が速くなり、浮遊するクナイの上に立つ。
「あらあら!」
99本のクナイが飛ばして弓矢が降り注がれれば、1人の馬に乗るボス以外が死滅してしまった。地上に降りてくるかのように1本1本のクナイを足場に降りてくると克己と詩織から歓喜な声が聞こえてくる。拓海の姿を見た彼も驚く。空中を歩いて居りてくる姿を見て
そして彼等1人1人に宝石を渡す。直径8cmほどの大きな宝石を渡されて目が泳ぐ。詩織には、1つで 克己には、2つを渡す、意味が理解できなかったようだが
「高価な方が私への贈り物でしょう。最終的には私の物よね、か・つ・み・!」
上目で見てくれば、拓海を見る。
「鬼嫁に逆らわない方がいいぞ。婚約の指輪と結婚式での指輪でも作る事だな!十分だろう、台座は稼いでくれ!」
「大丈夫よ、すべて私が決めるから問題も無いわ。それよりも台座の金も頂戴、どうせ!持っているのでしょう」
金貨10枚を取り上げられてしまう。それを見ている者達も鬼嫁怖しと思っていた。
「ちょっとまて それは、俺の生活費に充てる積りだったのだぞ」
「ありがとう。大事に使わせてもらうわ」
「武器や装備を売って金に換えるか」
死滅した死体が消える。それを見た彼も馬に乗った状態で城壁を超えてくるも何かを言いだした処で1本目のクナイが足に刺さる。その後、100本のクナイが全身を貫かれて馬諸共死滅してしまった。
「終わってみれば、あっけないな!動く事も無かった」
彼が持っている武器を取り上げてみる。
「水と風か、俺でも普通に扱えそうだ。貰って置こう、それ以外を全て売る方向でいいな!」
双剣も手に入れて 2体の死体も回収してしまう。その間、克己達は驚き過ぎて動く事も無かった。城の周りの木々も回収が終わり、ストレイジの使い方まで変わり、進化をしていた。何も知らないのが克己達であって壁で何も見えない状態でもあった。
「こんな敵に苦戦するって・・どうなの?」
桜庭が呆れれば、克己が応える。
「おまえに言われたくも無いわ」
第13話 キャメロン・ブルーノ この世界の聖女でもあった。




