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 11話  ボディブロー炸裂

 

「だったら 俺達は、風呂にでも入って・・のんびりと待ちますか。この方々が討伐してくれる事でしょう」

「いいのか、拓海?俺達も戦わなくても?」

「いいんだよ。俺達はゲートを見学に来たのだろう。魔法の練習にしかり、武器の扱いを覚えたらいい。街中で振り回す事もできないのだろう」


 2人が見合わせる最中、


「最高食材か、食べてみたいと思わないか」

「解体は、どうする?俺はできないぞ?」

「サバイバル映像は見てきている。肉だけでも取り出す事ができればいいのだろう、簡単だろう」

「拓海が大丈夫って言うのであれば、問題も無いか。心配そうな顔をするな詩織!」

「鬼嫁でも・・そんな顔をするのか?」


 ボディブローが拓海の脇腹に入る。脇腹を抱えて苦しみだす。


「かよわい女の子だぞ。私は!何処に鬼嫁が居るって」


 既に回復をしているのだが克己に肩を借りて立ち上がる。


「魔法を使わなくても素手で倒せるだろう。スノーベアーだったか」

「拓海も詩織を怒らせるな!昔からそうだっただろう。手が付けられないのは!」

「なんですって克己も受けてみる」


 途端に逃げ出す2人、それを追いかける詩織なのだが その速さが尋常で無い事は、この場に集まる彼らも驚かせる。足場の悪い雪道で信じられない光景を見る。そのまま、森の方に歩き出すとその他の彼らも急いで拓海を追いかけてくる。


「なんなのだ?アイツ等は、緊張感が無さすぎるだろう」


 拓海達が森の中に入れば、即座に現れる熊!それを見て 彼も威嚇をしてくるが


 桜庭が応えれば、詩織が応え


「腹が膨らんでいるな!相当に美味いのか?」

「これを食べるの?美味しい筈が無いわ」


 克己が応えれば、詩織が続く。


「なぁ~これって 威嚇をされているのだろう。俺達は?」

「可愛い鳴き声じゃない。そんな筈は無いわ」

「けどよぉ~後ろの奴等が震えあがっているぞ」


 3人して後ろに振り向けば、死ぬかもしれない顔をしていた。


「練習がてら攻撃をしてみろよ。責めて肉は残してくれよ。頭の部分は要らないから」


 エアーカッターに剣を取り出して剣技1発で死滅してしまった。それを見た彼等の方が驚き、


「こんな物だろう。ゲート内の魔物など、理解したか」


 2人が持っている。剣や杖が凄いのであって能力を底上げしてくれていた。その為の成果とも言える。


「簡単すぎるだろう。ゲームで言えば、最強種だぞ。俺達は!」

「安心しろ、上には上がいる。そんな簡単にクリアーさせてくれる訳が無いだろう」


 話をしている最中に空間の状況確認を怠らない。見えない壁が存在していてスノーベアーが60体ほど確認をした。ホワイトエルフも30体ほどが存在しているが 彼らよりも上位である事を認識した。


「可愛そうに彼らでは勝ち目がない。死に行くようなものだ、状況判断が寂しすぎる」

「そうよね。寒すぎるわ、これだけでも体温が奪われてしまうわ」

「そう言う事だ、克己!木を切ってくれ、それを薪にして詩織、暖炉にしよう」

「拓海は?」

「雪が降っても困るから小屋でも作るか。雪風を凌げればいいだけだろう。氷の彫刻でいいか」

「この際よ。お城でも作りなさいよ。私が女王よ!雪の女王!」

「昔から夢見がちな女の子だったな!可哀そうな克己だな!プロポーズだけでも五月蠅そうだ。詩織が見ていたアニメで使われていた城でも作ってみるか」

「ちょっとまて・・拓海!木を切るからそれまで待てって!」

「魔法はイメージだ。不要な物を取り除く」


 途端に半径300mの木々が伐採されてストレイジ内に収まってしまう。城壁が出来上がり、立派な城まで作ってしまった。周りで見ている者達も唖然な顔で眺めている。一息入れた、時!


「ふぅ~魔力を全て使い切ってしまった」


 嘘だけど!


「どうするのよ。これから!」

「おまえだけが頼りなんだぞ。俺達は!」

「大丈夫だろう。克己と詩織が居れば、俺の出番など有りえないさ。夫婦で最初の共同作業だとでも思ったらいいだろう。頼むから子作りだけは勘弁してくれよ。見学者がいるからな!当然、大きなベッドは作って置いたから十分に見学ができるぞ」


 当然、彼らも見ている。こんな事にもなっているなど思ってもいない。5人組だった。


 初めての解体など旨く行く訳も無く、それでも肉の確保が最優先に行われ、内臓は簡単に取れてしまう。肝を初めて食べてみれば、全員で鼻から血が流れ出るほどの精力が在り過ぎていた。肉も焼いて食べてみれば、顎が疲れる前に腹が膨らみ過ぎて身動きができなくなってしまった。


 トドができあがってしまった。当然、桜庭もその中に仲間入りしていた。それから少しして


「とんでもない肉だな!口の中に入れてみれば、溶けてなくなるも胃の中に存在だけが残るなんて・・」


 その後も絶賛が止む事も無く。スノーベアーに襲われる事も無く。無事に朝日を迎える事ができた。当然、起きても肉しかない生活だった。それでも育ち盛りの彼らには十分だ、朝から贅沢な肉が食べる事ができて


「克己、木々を切ってくれよ。敵襲を考えて!」

「それは分かっているのだが拓海はどうする?」

「この様な状況だろう。彼らもスノーベアーを食べているのだと思う。それを勢〆てしまえば、籠城戦で生き残れないか」

「・・・・苦労しそうな作戦だよな!」

「他に勝てる作戦があるか?」


 詩織に他の面々も考えるがいい作戦が浮かばない。それでもスノーベアーを誰が討伐するのか。が!心配の下ともなる。その様な事も


「俺が狩り取ってきてやる。50体ほどだろう、単純な行動だと思うから問題も無い」


 男性Aが

「そもそも、出入り口が無いぞ。どうやって外に出る?」

「飛び越えれば問題も無いだろう」


 克己に詩織を見れば、普通でしょう!って 顔で拓海を見る。それを見て驚く。


 男性Bが

「もしかして 去年の桜中学出身か?」


 克己が騒がしく狼狽えだす。

「俺達って 有名人?」

「克己と詩織だけだろう。入学と同時にネットにキスシーンが炎上しただろう」






 第12話 武器を得る。

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