31話 蘇る魔族の記録
勢いで書いてますよ。
誤字脱字 報告感謝です。
エタらないようにダメダメでも更新
「目を覚まされましたか……心配しました」
そう声を掛けられて、うっすら開けた目を向ける。強烈な痛みを共に、以前の魔王の記憶が思い出すことなった。魔王の記憶と日本の平凡な会社員の記憶が混ざり合う。
心配そうに俺の見るバケログテに聞くとほんの少し気を失った程度で、すぐ目を覚ましたとの事。
「バーシツト卿、どうぞ我らをグランダールへ!」
「名前は……今まで通りバデールでいい。それとなぜ今まで俺の記憶を……ああ、そうか」
体を起こしながら返事をして、口にしかけて思い出す。
あの転移魔方陣。
封印された直後のこと。
結界からの脱出を試みて、全魔力を使ってこの世界と違う世界へ転移できないか試したのだ。場所も時間軸も分からない状態での転移魔法。そもそも転移の魔法は場所が明確に分からない上に封印されている内部は外部と違う世界軸になっていて、同じ世界には転移できなかった。
あの転移の魔方陣は時間軸だけを指定しただけ。つまり転移した彼らは“まだそこにいる”のだ。その事を心配そうに見守る彼らに伝える。そして、魔王の記録が戻った俺はこの村の長ラダールに尋ねる。
「ラダールよ、この人族の世界に、我が封印されている間に何があった?」
記憶の戻った俺はすぐに疑問に思う。魔族は人族より強いはず。なのになぜこの村に疎開しているようにこっそりと、生活しているのか?俺こと元魔王率いる部隊が封印に閉じ込められたとしても、まだ魔族は多くいたはずでは?350年の間に何があった?
「バーシツト卿、いえ、バデール卿。我らは……」
ラダールが語る歴史に皆が聞き入る。
長々と風景を交えながら彼は話し、時折涙ながらに語ると回りにいる魔族も啜り泣きがらそれと聞く。結論から言うと、俺が封印された直後、残った魔王親衛隊は200名ほど。俺が行方不明と分かった時点で人族討伐を掲げ、100名の魔王親衛隊と有志を募り、300名の2部隊でロアンへ向かったと。
だがそれも帰ってこず、残った魔族の間ではロアン人が攻めてくるという噂が広まり、それぞれこの国や他の国へ逃げ散って行ったとの事。
「そうか、それは難儀な……ことをさせたな」
「あ、ありがたきお言葉!」
流れる涙をそのままにラダールは膝をついて、胸に拳を手に当てる。魔王親衛隊の挨拶か……。
魔王親衛隊が討伐されたのか?もしくは俺と同じような形で封印されているのか。
「それで、この村には魔王親衛隊は何人いる?」
「恐れながら、私一人になります。また過去に洗礼を受けたものは3人しか……」
魔族、人族より強き種族の国が僅か350年程で“滅ぼされた”事実に俺は愕然とする。いや、人族の国を比べればそれは大きな村だったのかも知れない。俺が封印される前、魔族はある程度同じ場所に住んでいたが、その数も数千しかいなかった。
俺は立ち上がり、村の中心に向かう。どうした?なにが?と村の人が皆俺についてくる。
「いまから全員、洗礼を行なう。洗礼を受けてないものは皆並べ!」
オロオロとする村の人をラダールが指示を出して並べる。俺は片っ端から額に指を刺し、洗礼を行なう。
黙々とそれを行い、村の40名ほど全員の洗礼を行なった。そして俺は、皆に言う。
「これで全員、魔法が使えるはずだ……皆には迷惑を掛けた。それは我が国を明確に興さなかったためだ。今、ロバルの街で我が率いる部隊がある。人族もいるが我は仲間と国を興すことにする。皆協力してくれ」
大きな歓声が響く。
そして俺が手を挙げ、続けて声を上げる。
「そして……、我の国以外の民は皆殺しだ 」




