23話 稼ぐ奴等は人気者
さて、そろそろ下ネタとか入れ始めるか……
なぜか俺がリーダーのまま、「バデールズ」が他の冒険者のチームを吸収する事になった。冒険者職員に手伝ってもらい、チームの申請をする。人数をそれぞれ書かれた紙をみると俺達を含めて74名。こんな大きなチームは久しぶりですよ!と職員が嬉しそうに言う。
なぜ大きいチームが少ないのですか?という問いに単純に分け前が減るからでしょうかね?と答えてくる。俺の感覚だと皆で分担して仕事したほうが稼げるとは思うが、冒険者は協調性がないのだろうか?
「ああ、そうかもしれせんね、冒険者は自分より強い人しか信用しませんから」
そう職員は答える。
そ、そうですか……。
会議の後に冒険者組合の職員が、“こんな大きな組織なら、どっか建物借りたほうがいいですよ?”といいながら、ギルドからも南門からも近い物件を紹介してくる。聞くと組合の補助もあり、いつも狩って来るフォレストベア2頭分で毎月借りれるので、そのまま借りる事なる。午前中はこの騒動で潰れたが、午後から総勢74名で森に繰り出す。ぞろぞろと皆で荷馬車を引いて出て行く様子に、街の皆も何が起きた?と興味を持って注目を受けたが……。
これだけ人数いると狩らないと思案しながら、森を進むとバケログテさんとミダリがそれぞれ駆け出して、あっという間に見えなくなった思ったら、離れた場所で獣の断末魔が連続して聞こえる。
唖然とする俺の前に再び二人が戻ってくる。それぞれ両手に顔が潰れた獣を引きずって。
「おい、指示しろよ、バデール」
「狩るのだろう?」
「え?あ、はい!皆さん、俺達が狩るので、得物を荷台に乗せて組合へ運んでください。組合に届けたら、また戻ってきてください」
___こうして、この森の俺達の狩りという名の工場作業のような作業が始まった。
それにしてもこの森、少し前から不思議に思っていたが、幾ら狩っても次から次へと大きな獣、いや、魔物が出てくる。村では強い狩人と分かれば、多少は獣も察して逃げるのに。
横でせっせと獣を積んでいるハゲ頭の……たしかアルビンさんに尋ねる。
「ああ、それあ心配ないですよ」
「え?どういうことですか?」
「噂じゃ、森の中ずっと先に、遺跡があってそこから湧いてくるって話ですよ。まぁ、誰もそこまで行った事は無いからあくまで噂ですけどね。この森から魔物が消えたことはねぇですよ」
なぜ、調べない……。というかそんな場所があるのか?今まで気にしてなかったが人族の生活範囲どうなってんだ?そういえば今まで本を買って読んでいたが、この世界のまともな世界地図も見たことないな。
「あたいは道具や爺さんに聞いたけど、凄い神殿があるってさ」
「マービナの言うと信憑性がねぇな、がはは」
「ひどいわね!アルビン!そのハゲ頭こそ信憑性がないわよ!」
「この頭は兜を被るために手間隙かけて磨いてるだよ」
マービナという豊満な胸を持つ目つきの悪い女性とハゲ頭のアルビンがふざけて話すが、ふと横を見るとフォレストベアが叫びながら、突進してきてくるのを見つけて、ひぃと二人が武器を構える。俺はフォレストベアに向かい手を伸ばして風魔法で頭の半分を切り落とすと、数メートル手前で木に突進して倒れる。
「すげぇな!連れの二人も素手で豪快に倒していたが、坊主も……いや、失礼、バデールさんも凄いぜ」
「凄い魔導師さんだね……あたいは惚れたよ!」
「マービナに惚れられちゃ迷惑だっての!」
「姉貴はその胸ぐらいしか取り柄がないものな」
「あんたら殺すよ!」
うん、確かにマービナさんの胸が大きい。
前世の会社勤めの先輩の言葉がふと頭に浮かんでくる。
「いいか?風俗で大きい胸を選ぶ時は、指名は細心の注意を払えよ?」
そう言って、何故か相撲の会話に切り替えた先輩を思い出す。
あれ?俺、前世では名前なんだったけ……。
先ではバケログテさんとミダリがそれぞれ冒険者を20~30人引き連れて魔物相手に無双をしているのが見えた。
俺達は日が落ちるまでに、皆無事で魔物を40頭程狩った。




