↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
21/35

21話 冒険者として生きる

流れ的に俺も魔法学校に入って学園生活じゃないのか?とミリーデを送った時に思ったが、そうそう世間は甘くなかった。とりあえずこの世界で生きないと、どうにも始まらない。


ミリーデを学校を送り届け、その足で俺達はギリード家の人間に冒険者組合に案内され、この国の国籍と冒険者の登録を行う。


文明レベルも分からないので、ちゃんと管理してるか怪しいが。冒険者の登録で何かカードとか渡されるかと思ったら、腕にはめる革製の腕輪に小さな金属プレートが付属している。組合の職員に聞くとそれが冒険者の証だという。装備すると金属プレート部分が少し発色して、登録した名前が浮かぶ。


これは、偽造できるのでは?と聞くと、本人以外のつけると金属部分が黒ずむので分かるという。どういう仕組みかもまったく分からないが、そいういうものだという。


それ以外にも組合の貢献度でランクが上がるとか、自分達で仲間を作って仕事を請けるときはチームの申請してくださいというので、俺達は3人でチームの申請をした。リーダーは?名前は?と聞かれたので、2人が面倒くさそうに、“お前がリーダーだ”と言われて、俺が書類上のリーダーになり、チーム名もそのまま“バデールズ”になった。


あっさり冒険者組合の登録も終わり、俺達はロビーにある机に座って話し合う。


「で、どうするんだ?バデール?」


バケログテさんとミダリがこちらを見る。


「とりあえず、ここで人族が使う“お金”を稼いで、生活して情報を集めましょう。この町には魔法学校もある事ですし、なにかしら祖先の情報や村の仲間が転移して場所の情報も掴めるかと思いますから!」


はっきり言って自身が無いが、心配そうに見つめる彼らに俺は自信ありげに言った。



その夜は手元のお金で、組合に紹介された宿に泊まる事になった。そして翌日から組合に行き、張り出されている依頼を受けて、荷馬車を借り、街の外に森や平野にうろついている獣を狩る日々が始まった。


森にいるのは、育った森で見た熊をふた回り大きくした森熊や、軽トラックのような大きさの猪。それと緑肌の少年ぐらいの大きさで顔が老人のような二足歩行の獣など。組合ではそれらを“魔物”と言っているが、俺達には、それがなぜそう呼ばれるかも分からなかった。


ただ分かるのは、魔物は弱く、他の冒険者も弱い。


魔物は風魔法で首を切ればあっという間死ぬ。時々ストレスが溜まっているのかバケログテさんとミダリが魔物に向かって走り出して、豪快に殴っても簡単に死ぬ。また組合は、俺達のように魔法が使いこなせる“魔導師”の人族も時々は登録するらしいが、そういった奴は直ぐに王宮に仕えるらしく、実際に俺達のような現場で魔物を狩る魔導師は少ないらしい。


太陽が上がっている間は、組合での依頼を受けて、魔物を狩り出かけ、組合の帰りに街の本屋で本を買って宿で読む。読んだ本は売りに出す。そんな日々を俺達は過ごしていく。


時々、俺達は依頼を受けるときに冒険者に声を掛けられるが、バケログテさんとミダリは強烈な眼光で睨むので、声をかけてきた人族はそのまま目を伏せて何処かへ行く。ミダリさんに至っては声を掛けられた瞬間に手に火の玉を出すという一触即発の状態。


「クソ人族どもが……」


ぼそっと彼が言う言葉に今の状況が集約してるような気がして俺も他の冒険者は無視する事にした。



この街に来たときは少し肌寒かったが、今は汗ばむような日々が続いている。狩りで得た金は増え続けるが、俺達は一向に魔族に関する本や情報は見つけることは出来ない。


そして、次第にバケログテさんとミダリもイラつきと落胆の表情をする事が多くなった。



そんなある日、俺達が狩りに出ようとすると、組合の前で数え切れないほどの武器を持った人族に囲まれる事になった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。